2017年10月26日 17時46分更新
三越伊勢丹ホールディングスは、子会社で高級スーパー「クイーンズ伊勢丹」を展開する三越伊勢丹フードサービス(東京・中央)の株式の大半を、三菱グループ系の投資ファンドである丸の内キャピタルに売却する方針を固めたと報道されました。
百貨店業界にあっては勝ち組の三越伊勢丹グループですが、デフレの中、高級スーパーの運営は厳しい実態なのですね。
全国各地に作られた超巨大商業施設イオンモールでも集客できなくなっていますね。基本、郊外型なので、行くのに車が必要ですし、行くと駐車場に停めるのに時間を要し、中に入ると端から端まで歩くだけで疲れるという状況では、お客様に飽きられますよね。全国何処のモールに行っても中に入っているテナントは一緒というものも問題で、転居しても近くのモールに行かない習慣に繋がっているように思います。
一方、東京・池袋のファッションビルで、接客などを行うロボットの実証実験が始まりました。東京・池袋の「パルコ」に先週から人と会話したり、店内を自律的に移動したりする、高さおよそ90センチのロボットが登場しました。このロボットはAI=人工知能を搭載し、人と会話ができるほか、周囲を認識するセンサーで人や物を避けて自律的に移動することができ、接客などへの活用が期待されています。ロボットは「メガネがほしい」と話しかけられると、音声で答えるだけでなく、客と一緒に移動しながら店内の混み具合やより短い道順を判断しつつ、目的の売り場へ案内していました。実際に使われた方の声では「ロボットに案内されるなんて近未来のようです。店員に声を掛けにくい時でも気軽に聞けて便利です」と話していました。単純に「集客」でも役立ちますよね。
しかも、このロボットは商品に取り付けられた電子タグを読み取ることで在庫を確認する作業もこなし、従業員の負担軽減につながると期待されています。
パルコ担当者は「人手不足の対策に加え、多言語での接客などロボットが得意な分野を生かす形での導入を目指したい」と話していました。
「人手不足を補いつつ、多言語対応も出来、集客にも繋がるロボット」は、今後、商業施設では主流になると思いますね。ご存知のようにイオンに入っているイオン保険サービスも店頭にロボットを設置して保険対応をさせようとしています。
商業施設そのものに集客作用が出来なくなり、出店サイドから見れば費用対効果が合わず、追い打ちをかけるように人手不足となれば、無人化も仕方ないと思います。
このようにこれまで保険ショップが出店していた商業施設そのものが変貌しています。
出店している保険ショップも変貌していかないと生き残ってはいけません。「今後はこれだ!」といったものを皆で模索して、新しい保険ショップのモデルを構築して行きましょう。
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