2012年09月03日 10時17分更新
8月28日の日本経済新聞に「通販市場5兆円突破」のニュースが掲載されていました。
日本通信販売協会が発表した2011年度の通販売上高が、前年度比9%増の5兆900億円ということで、1982年度の調査開始以来、初めて5兆円を突破したとのことでした。
通販協会の調査は、ジャパネットたかたや千趣会などのカタログ通販やテレビ通販を中心とする加盟508社の売上に、アマゾンジャパンなど非加盟の有力企業約160社の事業売上高の推計を合算したもので、前年度を上回るのは13年連続とのこと。
アマゾンジャパンは、最大手で売上高は何と5千億円前後と推定されるそうです。
アマゾンと言えば、「本」と言うイメージでしたが、今では総合商社のように何でも取り扱っていますよね。
こうした商品ラインナップの良さ(書籍から家電までアマゾンで扱うのは何と5千万品目を超えるそうです)は、沢山の中から自分に合ったものを気楽に選べるということで消費者意識をくすぶるのだと思います。
通販はライフスタイルを多様化を背景に清聴を続けており、若年層だけでなくシニア層にも確実に利用の幅を拡大することでも大幅増に拍車がかかった展開となっていますね。
これも通販企業の色々な「戦略」「戦術」が利いて来た結果だと思います。
これを保険業界で見るとこんな感じです。
2001年以前における生命保険への「加入チャネル」は、
◆「電話による資料請求から申込」が5%、
◆「DMが届いてからの申込」が6%、
◆「ネット申込」が0%、
◆「保険ショップ」が1%でしたが、
2008年~2011年を見ると
◆「電話による資料請求から申込」が8%、
◆「DMが届いてからの申込」が8%、
◆「ネット申込」が3%、
◆「保険ショップ」が4%となっています。
それぞれのチャネルが伸びていますよね。これはライフスタイルの変化によるもので、お客様が保険加入の方法を色々なチャネルから選択できるようになり、これらのチャネルが定着してきたことを示していると思います。
ネットの力は今後益々大きくなると思います。
団塊の世代が65歳以上の所謂「高齢者」となっていきますが、これまでの「高齢者」のイメージを一新する「新・シニア層」を構築すると思います。アクティブライフを満喫する生き方にこだわりをもったこの世代も通販には違和感がないはず。
対面にこだわらず、こうした非対面チャネルの充実も今後保険代理店が生き残るためには欠かせないアイテムとなることは間違いありませんね。
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