2014年04月02日 11時17分更新
今週月曜日発行の週刊ダイヤモンドは「保険を斬る!」という表題で特集が組まれていますが、ご覧になりましたか?
消費税アップ等の対策として「保険をリストラせよ!」というプロローグで始まりながら、「保険営業に騙されるな!」ということで漫画を使って「保険営業の訪問販売の方の保険募集のやり方」的なものを掲載されています。
その中で勧めている保険商品が「ドル建て利率変動型積立終身保険」で、何か特定保険会社の営業を揶揄している感じになっています。
なかなか手厳しいですね。
その他の内容も「なかなか~」という内容で、流石にコメントは差し控えさせていただきます。
で、保険ショップについても、「激震の保険販売現場」というテーマで「ほけんの窓口VSみつばちの代理店業界の壮絶バトル」という内容が掲載されています。
もっと違った視点で取り上げて欲しいなーという感じですが、「大型保険代理店グループ相関図」なるものも掲載されていて、幾つかの保険ショップ代理店の屋号が掲載されています。
こんなに書かれたら、ここの代理店は、新保険業法の「特定保険募集人」になってしまいますよね。
「特定保険募集人」は「その規模が大きいものとして内閣府令で定めるものに限るものとし、生命保険募集人にあっては生命保険会社の委託を受けた者又はその者の再委託を受けた者に限る」と位置付けられ、今後は『その事務所ごとに、その業務に関する帳簿書類を整え、保険契約者ごとに保険契約の締結の年月日その他の内閣府令で定める事項を配慮し、これを保存しなければならない。』という保険業法第303条に該当してしまいます。
こうなると『特定保険募集・・・は、事業年度ごとに、内閣府令で定めるところにより、事業報告書を作成し、毎事業年度経過後三月以内に、これを内閣総理大臣に提出しなければならない。』ことになります。
保険会社、少額保険業者と同じ対応となる訳で、「極めて大変」になります。
恐らく、財務局からは毎月の報告を求められ業務指導が入ると考えられますので、今回メディアを賑わせているような所得隠しは発生する余地すらなくなります。
週刊ダイヤモンド誌に掲載された保険代理店の皆様、大丈夫ですか?
保険会社並みの態勢整備をしないと特定保険募集人がいると指定された保険代理店は、生き残れませんよ。
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