2015年04月16日 19時00分更新
セミナービジネスをされている保険代理店も多いと思います。
他事業が本業で保険代理店もしているA社が色々な媒体を使ってセミナーに参加者を集め、ここに業務提携した保険代理店B社から講を派遣しマネーセミナー等を開催、そのまま個別相談に持ち込み保険成約出来たらA・Bの代理店で共同募集で契約をシェアしようというものです。
A社はセミナー参加の集客にかかるプロモーションコストと会場代、会場で出されるお茶代、資料代、会場での司会の為に自社社員を一名派遣させ受付&司会進行といった役割を果たします。
B社は指定された日時と場所にセミナー講師が出来る募集人を派遣し、A社から依頼された内容のセミナーを90分程度開催し、個別相談予約を取った後、個々の保険相談を実施し契約まで持って行くという役割を果たします。
これらの役割分担をもとに、互いに50%ずつのシェアを持って共同募集するという体系を取っている所が多いと思います。
こうしたセミナービジネスは7年位前から頻繁に行われて来ましたが、このビジネスモデルも少し過渡期を迎えようとしています。
一番のポイントは、A社が業務提携したB社が適切な保険代理店なのかということでしょうね。通常は保険会社が業務提携する代理店をA社に紹介するというケースが圧倒的に多く、直接A社とB社がきちんと会っているケースは稀だと考えます。保険会社に紹介された代理店がイコール優れているかと言われるとそれは???という所だと考えます。
特に改正保険業法に対して真摯に対し態勢整備をしているかどうかが今後の鍵となります。
対応できていない代理店と業務提携した場合の責任主体はA社となります。
従って、A社はまずは業務提携する代理店の自社判断基準をきちんと作成することが必要だと考えますね。例えば、
あとは、兎に角どんなに遠くても一度は直接A社がB社を訪問し、保険代理店の事務所の内外を直接見たり、社長や役員と膝を割ってとしっかり話し込んでどんな思いで保険代理店をやっているのかを聴いて、講師予定の人ともゆっくり話をすることが必要だと思います。こうしたことを経て業務提携する代理店かを判別し、定期的なA社主催の勉強会への参加要請、定期的な保険代理店店主を集めた情報共有会等を開催し、A社が「管理」している構図を明確にしないとマズイと考えますね。
しかし、実際にA社にこれが出来るかというと難しいと考えます。
そうした中、全国各地の保険代理店が集まった「保険代理店グループ」が注目を集めています。
「会」では定期的に勉強会、情報交換会を既に行っていますので、こうした「会」を通じることで管理が容易に出来ますし、そもそも全国に会員の保険代理店がいますので、どの代理店と業務提携しようか探す必要もありません。
セミナービジネスはこうした保険代理店グループとの強い提携を元に今後展開されることが想定されます。当然、入会したら今以上に改正保険業法等の対応も迫られますが、これも良いことですよね。こんな会を探してみては如何ですか?