2011年08月23日 00時00分更新
ネット生保専業として最大手であるライフネット生命保険によると今年7月の申込件数は前年同月比88%増と、単月で過去最高値を更新したとのこと。当該社の保険料(保険期間10年、死亡保障金額3千万円の男性)を保険料が最も高いある生保と比べてみると、半分以下という状況下で、営業職員を通じてではないネット販売によるコスト削減を理由に伸び続けています。
ライフネット社は、どうしてこんなに保険料が安く出来ているかということで良く「保険料の原価」ということを口にされています。 保険料の原価として「純保険料」をあげられ、これは年齢や性別、金利水準などによって変化するものと位置づけられています。 一方で、生命保険会社の運営経費に相当する部分として「付加保険料」をあげられ、大手生保社は営業職員等への報酬の支払い等々のコストがかかって、この付加保険料が高く、従って保険料全体に大きな差が生じるのだと論じられています。
保険料の原価を考える前に、生命保険の「売上高」って何なのでしょうか? お客様がお支払いいただいているものは「保険料」ですよね。 従って、売上高とは「保険料収入」と考えていいと思いますね。
では、お客様から保険料をいただいて保険会社は何を払っているのでしょうか?保険料をいただくために経費以外に何にお金を払っているのでしょうか。 答えは明白! 「保険金」ですよね。 つまり、保険金の支払いが、「仕入れ」になる訳です。 えっ、普通の商売は、仕入れが先で売上げが後であって、順序が逆じゃないかと言われるかも知れませんが、別に珍しい訳でもありませんよね。
従って、生命保険の原価とは、保険金の支払いと考えて良いと思います。 保険会社は儲けようとすると、保険金額の高いものを売って保険料を稼ぐか沢山売るかの選択、あるいは保険金の支払いを抑えるとか保険金支払いの可能性を抑えた商品にするかといった選択になるんでしょうね。 じゃあ、純保険料って何なんでしょうか。 これは、例えばディナーショーの場合の「ディナー」と「ショー」の値段でディナーショーの価格が決まるように、売上高の一部と考えるべきなんでしょうね。
如何でしょうか。 単純に「純保険料=保険の原価」ではなく、「保険の原価=保険金の支払い」であって、純保険料とは売上高の一部と考えるという解釈! こうして考えると保険って、保険料って、面白いですよね。
こうした面白情報が入手できるところが、来店型保険ショップなのです。 複数の保険会社の保険商品を扱っているからこそ、色々な情報が入手できるのです。 勿論、ネット系の保険の取扱もしていますし、少額短期保険といった一寸専門チックな保険も取り扱っています。
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