2011年08月23日 00時00分更新
3万7000店以上の店舗が入る仮想商店街「楽天市場」は、1~3月期の取扱額が前年同期比13%増の2714億円となり、単純比較は出来ないものの三越伊勢丹ホールディングスの1~3月期の連結売上高の2848億円に迫る数値となっています。 当然、店舗を持たない楽天は、利益率が高く、当然の結果、経常利益では三越伊勢丹を引き離しています。
2000年に創業し、衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイは、5月の全国百貨店の衣料品売上高が前年同月比で3%減少した中、取扱高が何と55%も増えるという逆転現象を引き起こしています。 当然ですが、株価は一年間でほぼ二倍の水準に上昇し、時価総額は約1700億円と大丸や松坂屋を傘下に持つJ・フロントリテイリングや高島屋など大手百貨店に迫っています。
ゲーム分野でも同様の現象となっており、グリーは利用額が多い30~40歳代の会員を獲得しゲーム市場が縮小する中、大きく業績を伸ばしています。テレビCMも良く見かけますが、まさにターゲット層を絞り込んで取り組んでいることが良く分かりますよね。
また、旅行業界では、楽天トラベルが2010年度国内旅行取扱額において老舗「JTB」に次いで2位に浮上するなど、ネット企業の好調が老舗に迫る勢いであると日経の記事では締めくくっていました。
しかし、小売り・サービス分野の消費全体に占める「ネット通販」の比率を表す「EC化率」は、僅か、2.46%・・・。5%前後の米国と比べると、まだまだ低く伸びる余地は大きいと思われますね。
では、保険はどうでしょうか。 今、保険を検討しようと思われている殆どの方が、まずはネットで「保険」「見直し」「地震保険」とかのワードを打ち込んで、保険の情報を入手され、資料請求をされたりしています。でも、ネットでそのまま保険加入される方は一挙に減ります。やはり、保険はナイーブな商品。「モノ」がない商品なので、実際に保険商品について聞きたいという方が圧倒的なのが実態です。まさに、保険は「WEB TO REAL 」(ネットで調べて保険代理店で保険加入する)なのです。
でも、「どこに行けばいいの? 保険会社に行くとその保険会社の商品説明はしてもらえるけど、複数の保険を比較検討したいのに手間がかかって仕方がないわ!」とおっしゃる皆様!! お近くの来店型保険ショップは、生命保険、損害保険それぞれ複数の保険会社の取扱をしています。当然、ネット系で完結型の商品の取扱もしています。 こうした総合的に保険商品の説明が聞けるのは、保険ショップだけと言って良いと思いますね。
夏休みも間近です。 夏休みに心も体も余裕が出来た時こそ、保険を考える時です。
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