2017年05月18日 18時12分更新
金融庁が今年3月末に「顧客本位の業務運営に関する7原則」を公表し、金融事業者はこれらの取組を「見える化」させるために取組方針を策定し公表するように指導しましたが、早くも保険代理店であるほけんの窓口グループが取組方針を「お客さまにとって最優の会社」として宣言し、ホームページ上で公表しました。
これまで、「広義の意味で保険代理店も金融事業者に含まれる」と解釈されるとしていましたが、これで、完全に「金融事業者」の一員として保険代理店も位置付けられることになりましたね。
当局によるモニタリングも積極にされていて、知り合いの複数の保険代理店が金融庁ヒヤリングを受けました。当局は、金融事業者における業務運営の実態を把握し、ベスト・プラクティスを収集し、金融事業者と対話を実施し、「プリンシプル」を踏まえた取り組みを働きかけようとしています。
今後は全ての代理店が、取組方針の策定、公表に向け、スタートを切る必要があると考えます。
大手の代理店とは異なり、中小零細代理店では、個々でこれに取組むことは難しいと考え、一般社団法人保険健全化推進協会結心会では三ヶ月に一度の定例会時に必ずこれに関する勉強会・情報共有会を開催することを発表していますので、こうした組織に入って一緒に構築することも検討されたら良いと考えます。勉強会の名称は「お客様に託される保険代理店となるための勉強会」としました。定例会の際に講師の方をお招きしてご指導を仰ぎ、会員同士で業務運営に最も適した取り組みを話し合い、「地方の保険代理店に求められる原理原則」を導き出し、方針として策定できる支援をしたいと考えています。
勉強会の開催については東京資本の広域代理店でなく、地元に根差して地域社会のために日々貢献している保険代理店であれば参加できますので、是非ご参加いただければと考えています。≪一応、次回定例会は7月11日~12日に開催予定です≫
社員評価についても、ほけんの窓口グループの取組方針には、業績を重視した評価でなく、お客さまに対する接客品質・相談品質を高め、お客さまからありがとうと言っていただける人材を評価する制度とすると公表されました。
ここについても、勉強会で検討して行きたいと考えています。
一般社団法人保険健全化推進機構結心会ではスタートした時点で、会員同士が意見を出し合って「店舗運営マニュアル」や「社員給与体系」等について基本となる案を策定した経緯もあります。新しい人事評価制度についても、実態を把握しつつ、具体的にどうするかを参加者全員で意見交換し、一定の案を作りたいと考えています。
今こそ、全国各地で頑張る保険代理店は集結すべきです。
個々でやっても限界があります。同じ境遇で地元に根差す保険代理店の皆様、是非、結心会で勉強してみませんか。
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