2016年01月28日 19時31分更新
国立がん研究センターなどの研究班は今月19日、がん患者の10年生存率を公表し、新聞各紙が取り上げていました。
関心のあるかたは「全がん協」のホームページに詳細が掲載されていますので確認いただければと思います。
この公表で、甲状腺がんや乳がんは80%を超えるが、膵臓(すいぞう)がんは5%を切り、がんの発生部位によって大きな差があることがわかりました。がん全体では10年後の生存率は約58%でした。
今回の公表内容は全国がんセンター協議会(全がん協)に加盟するうち16施設で、1999年から2002年までに診断・治療を受けた3万5287例を追跡調査したもので、全国規模で10年生存率を調べたのは初めてとのこと。
その結果、甲状腺がんの10年生存率が90.9%と最も高く、前立腺がん、乳がんや子宮体がん、子宮頸(けい)がんも70%以上でした。
一方で食道がん、胆のう・胆道がん、肝臓がんの10年生存率は30%を切り、特に膵臓がんは4.9%と低かったことが分かりました。
胃がんや大腸がんは、最初の5年間は生存率が下がるものの、その後ほぼ横ばいとなり、5年目以降はほとんど再発しないとみられます。しかし、肝臓がんや乳がんは5年を過ぎても下がり続け、再発リスクが高いことがわかりました。
要するに、「がんは長期にフォローアップし、再発をチェックする必要がある」ということですね。
今回調査した人が治療を受けたのは約15年前ですので、「がん治療は進歩しており、今、治療を受けた人の10年生存率はさらに高まる」と医師は話していますが、がんとは長期に向き合うことが必要だと考えます。
結心会では、過去、『がん患者の会』の方々にセミナー開催をしていただき、患者本人だけでなく家族が如何にがんと付き合うかを考えて来ました。
また、がん告知をされた方の相談窓口として保険ショップを活用出来ないかと模索したこともあります。
保険代理店は保険を販売するだけでなく、お客様が病気になられた際に如何に的確な情報を提供し、不安を少しでも和らげる活動をしていくべきだと思います。また、病気にならない「未病」、「予病」を積極的にお客様や地域の方々に発信して行くことが求められていると思います。
結心会では、保険代理店が、がん患者のメンタルケアが出来るように仕組みを作って行きたいと思います!