2011年12月23日 14時46分更新
<12月7日 水曜日 曇り>
キシリアは自分の上司に旦那のガンのことを相談したら、仕事を減らされたと落ち込んでいた。それはどう考えても減らしてくれたのだと思うが、仕事人間のキシリアには少し残念なようだ。
さて、今日から本格的に転移が無いか確認の検査にはいる。
まずは尿検査。トイレのトレイには検査票だけ置くようにと強調して書いてあるのが笑える。たぶん検査票の上に検尿コップを置いちゃう人が結構いるんだろうな。
次は心臓のエコー(超音波)検査。なんだか妊婦がお腹の子供を見てるような感じ。トクトクと動いてる心臓がなんかいとおしい。「結果どうですか?」と聞いたら、女性技師さんは「私からは良くても悪くても答えられない」との回答。制約があるんだろうね。
それから身長・体重と肺活量の検査。体重とかは、後で使う造影剤の量を決めるのに使うのだそうだ。
肺活量は、とにかく息を吐く。看護師さんがすごいテンションで「吐いてぇ、吐いてぇ、もっと吐いてぇ、まだまだいけるっ、もっと吐いてぇ!」って体育会系だろオマエ絶対…一所懸命な感じがいいです。
地下室に移動してまた受付、そしてレントゲン検査。地下ってとこがなんかデンジャラスな感じを増幅する。レントゲン技師のひとが、扉を閉めずに照射してるのが気になる。彼は被爆しないのだろうか?それとも慣れって恐怖に打ち勝つのだろうか?このご時世...
お待たせしました、同じ地下でCTスキャンです。テレビでした見たことない円筒付きのベットが横たわっている。いやがおうにもSFごころをかきたてられる。最初はそのまま撮影しますと説明を受け、手を頭に乗せて横たわる。ウィィィーンと動いたとき、レーザーが目を痛めますみたいな警告が目につき、目を閉じる。「息を吸って、そのまま止めて、楽にしてください」の機械のアナウンスにじっとしたがう。終わって目をあけると、円筒の上のデジタルスコアが666mAになっている。ちょっと不吉な感じ。
そうこうしてると、看護師二人があらわれ、造影剤の準備をしはじめた。にこやかな一人が、不慣れそうなもう一人に「こうやるのよ」的に教えている。にこやかな方が造影剤の説明をしてくれた。身体があたたかくなるらしい。けっこうぶっとい針を手首にさされた。造影剤の注射は機械がやるようで、二人は室外に出て行った。造影剤を送り込まれる。それと同時に、また「息を吸って、そのまま止めて、楽にしてください」のアナウンス。確かに(綾波ではないが)身体がポカポカする。手首から首筋、股間までポカポカする。また目を閉じたが、今度はスコアは普通の数字だった。そして終了。
会計に向かう、13,420円也。カードでいいか聞いたところ、現金のみだという。「病院でもVISAが使えます♪」ってCMあったよなぁ。田舎の病院ならまだしも、都内の総合病院でも現金のみなんて、ちょっとびっくりした。
調剤薬局で前回もらいそこねた胃薬をもらう。2,250円也。薬剤師のおねぇさんがとてもニコヤカでなんか救われる気がした。
【本日の治療費】15,670円
【本日の名言 】「食って、寝て、嫌なことは忘れることが一番。」田中角栄
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