2011年12月21日 12時43分更新
<12月5日 月曜日 晴れ その夜>
本日、私はガン告知をうけた。次なる課題は、私がガン告知をすることである。家族、親、兄弟、会社、友人...まずは会社から。
上司に電話をしガン告知のあらましと転移の検査のため休みをもらうことを告げる。相手も冷静なので段取りよく伝えることができた。迷惑をかけることをわびて終了。後は上司が取り計らってくれるでしょう。
次に九州にいる親。考えたあげく伝えるのはやめた。父は治ったものの昨年咽頭ガンに罹患している。治療の詳細が決まってから、手術前に知らせることにした。母を泣かせたくはない。
東京に住む弟と妹にはメールで知らせた。普段疎遠でも、そこは兄弟、なにかと気遣ってくれた。一応、弟にはもしものときの始末もお願いした。あらためて身内は頼りになることを実感した。ありがたい。
すでに独立している一人息子には電話した。「去年おじいさんがガンで、今年パパがガンだから、うちがガン家系なのが決定しちゃった。スマン!」と伝えたらうろたえていた。図体デカくてもまだ子供だなと感じた。
友人に知らせるのにFacebookに書き込んだ。Facebookは、はじめて二月もたたないが、有効に活用させてもらっている。多くのひとからあたたかい励ましのコメントをもらった。嬉しい。特に女子から「私にできることはなんでも言ってください。なんでもします!」と言われるたび小鼻がヒクヒクした( ̄▽ ̄;)実はこのブログもFacebookがご縁で書いている。うかつだったのは、会社や取引先の人も見ているので、たくさん心配をかけてしまったことだ。
でも保険業界の仲間のすばらしいところは、具体的に手を差しのべてくれることだと思う。元上司は、医療コーディネーターをつけることを提案してくれた。なるほどと思い、即日コンタクトをとった。昔お世話になったトレーナーは本を紹介してくれた。飯田史彦著「生きがいの創造」以前に読んだ気もしたが、死を身近に感じる今読むと説得力がまるで違った。さっそく私も友人3人にこの本を紹介した。他にも酵素風呂、プロポリス、活性酸素水、ノニジュース等の健康飲料、さまざまな健康食品、天然素材の石鹸・シャンプーなどいろいろ紹介してくれた。全国のガンの名医や病院も探してきてくれた。本当にありがたかった。医師の管理のもと闘病しようと決めているので、薬や経口の食品はひかえさせてもらうことを丁重にお伝えしたが、酵素風呂などは手術後の体力回復に積極的にチャレンジしてみたい。
九州の何人かの友人には電話で伝えた。意外だったのは、私の胃ガンを伝えるために電話したのに、「言ってなかったけど去年脳梗塞で倒れたんよ」とか「来週子宮筋腫の手術する」とか「脳血栓でMRIとる」とか「肝臓の数値がやばくて入院する」とか友人の健康の話に終始してしまったことだった。みんないろいろあるんだなと実感した。それとともに、今までの私は、そういうことを話したい対象ではなかったのだなと反省した。
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