「がん保険」とは、「がん」になった時に給付金を受け取れる保険です。様々な医療保険がある中で、なぜ「がん」だけを対象にした保険があるのか、それは、がんの治療費が他の病気の治療費と比べものにならない位、高額だからなのです。
がんの治療費は病状の進行具合、部位によっても差はありますが、平均入院日数が約32日、治療費は約300〜350万円にもなります。
もちろん、多くのがん治療は、国民健康保険に代表される公的医療保険の対象なので、治療費の自己負担分は3割(2011年5月現在)ですが、それでも90〜100万円程度の自己負担が必要になります。
しかも、先進医療技術の治療を受けた場合は、は公的医療保険の対象になりませんので、全額自己負担となり、治療費は大幅に増加します。
ですから、がん保険は公的医療保険のでカバーしきれない部分をフォローするように、補助的に加入する保険になります。
治療費が高額な「がん」ですが、厚生労働省発表の平成22年人口動態統計によりますと、年間の死亡者数119万4000人の内、「がん」で亡くなられた方が35万2000人と、最も多い死因です。約3割、10人に3人はがんで亡くなられているという事です。
また、2009年の数字になりますが、「がん」で亡くなられた方は約34万4000人で、その内、男性が約20万6000人、女性が13万8000人と、男性の方が女性よりも「がん」での死亡率が高いのも特徴の1つです。
「がん」になったら、仕事にも、家庭にも、大きな影響を与えます。ですから、「がん」が発見された時、安心して治療に専念できるよう、がん保険の検討は人生設計の1つであるともいえます。