女性のための「がん保険」は、女性特有のがんにかかった時に給付金を受け取れる保険です。女性がかかる「がん」は、主に「乳がん」「子宮がん」「卵巣がん」がありますが、この中で「乳がん」が一番かかりやすいとされています。
乳がんの罹患確率は日本人女性の場合、25人〜30人に1人で、遺伝的、家系的なリスクが強い家系もあります。年齢別に見ると、罹患率は30歳代から増加し始め、50歳前後にピークを迎えます。その後、減少します。
乳がんは、最近では初期に発見すれば治療しやすくはなってきていますが、再発率が30%〜40%と非常に高く、術後10年を経過した時点で乳がんが完治したかどうかの判定をしますが、10年を過ぎて再発した事例もあります。
また、一度乳がんになった後、がんが再発する場合、もう1つの乳房に発生する場合と、他の臓器に転移してしまう場合があり、再発した人の内、約30%がもう1つの乳房に乳がんが発生しています。
乳がんの場合、手術後何年経っても、再発の危険性や転移の可能性はゼロになりません。しかし、再発率は経年によって次第に低くなります。
再発率の高い乳がんですが、多くの保険会社は、一度がんになった人保険に加入できなかったり、一定の期間が経過していないと加入できない事が多く、再発した時には治療費が全額自己負担と、経済的には非常に厳しい状況になりがちです。
がんの再発は治療が長期間に及び、当然ながら治療費は高額になります。抗がん剤治療等を行う場合、毎月数万〜数十万円の医療費がかかる事も珍しくありません。