2014年04月28日 10時58分更新
最近、各損害保険会社が、自転車保険の取組をしていますね。
従来、自転車保険は保険会社として採算が合わないということで「販売を自粛」していましたが、ここにきて販売再開する会社が増えてきました。
自転車による事故は報道でも取り上げられるように深刻な状況となっています。
事故件数自体でも、平成23年の「自転車乗車中の交通事故」は実に14万4,018件にもなります。
こうした事故の中には被害者死亡というケースも数多くあり、当然、損害賠償と言う形でも責任を負うことになります。
幾つかの事例を見てみましょう。
【損害賠償額 6,779万円】
男性が夕方、ペットボトルを片手に下り坂をスピードを落とさず走行し交差点に進入、横断歩道を横断中の女性(38歳)と衝突。女性は脳挫傷等で3日後に死亡した。(東京地裁、平成15年9月30日判決)
【損害賠償額 5,438万円】
男性が昼間、信号表示を無視して高速度で交差点に進入、青信号で横断歩道を横断中の女性(55歳)と衝突。女性は頭蓋内損傷等で11日後に死亡した。(東京地裁 平成19年4月11日判決)
【損害賠償額 5,000万円】
女子高校生が夜間、携帯電話を操作しながら無灯火で走行中、前方を歩行中の看護師(57歳)の女性と衝突。看護師には重大な障害(手足がしびれて歩行困難)が残った。(横浜地裁 平成17年11月25日判決)
【損害賠償額 4,032万円】
男子高校生が赤信号にもかかわらず交差点に進入し、青信号を直進していたバイクと接触、転倒して被害者は外傷性頭蓋内損傷で死亡した。(東京地裁 平成17年9月14日判決)
自転車といえども、大きな事故に繋がります。
最近は携帯電話を操作しながら自転車に乗車している人を多く見かけますが、こうした事故を起こせば、立派な加害者となります。当然、行政処分も受けますし、損害賠償責任も負います。
これをカバー出来るのが、自転車保険です。
自転車以外にもスポーツされる方は、個人賠償責任保険セットの普通傷害保険に加入されたら良いと思います。
ゴールデンウィーク突入で活発に活動される時期に入りました。
この機会に是非こうした保険もご検討下さい。
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