2012年01月20日 18時24分更新
実は、昨年12月15日、Dr.ウエノは新潟に出張で行ったのですが、その際には全く雪は無く、今年は穏やかな冬になればいいですねと言いつつ新潟を後にしたのですが、何と翌日から新潟では雪が降り続いてしまいました。
Dr.ウエノが新潟に行くと必ず「豪雪」になるという「雪男伝説」があり、過去4回新潟に行ってその冬は全て豪雪、しかも内二回は記録的豪雪という伝説を持っているのですが、今回も伝説を更新してしまいました。新潟の皆様、申し訳ありません。
と言うことで、今回は「雪」による家屋の被害についてまとめてみました。
雪下ろしをしていて屋根から落下して亡くなったという事故もメディアで良く見かけてしまいますが、家屋の損害はどうなるのかご存知でしょうか。
屋根から雪が滑り落ちる際に屋根先やトイを壊したとか、雪の重みで倒壊したという事例は当たり前のようにありますね。
こうした場合に家屋を守ってくれるのは何と「火災保険」なんですね。
火災保険は、こうした「雪」の災害でも補償してくれるんです。(雪でも保険金支払いが出来るように約款が改定されて30年くらい経ちますね。意外と最近?のことなんですよ。)
但し、従来の火災保険では、被害額が20万円以上無いと保険金が一切支払われないという方式を取っています。21万円の被害だと保険会社が認定すれば全額保険金支払いの対象となりますが、一方、19万円と認定されたら1円も出ないという方式が取られています。
元々、雪の多い地域では毎年雪が降り多少の被害は発生しますので、豪雪での被害を想定して20万円免責が導入されたように記憶しています。
実際、雪が解けた春先から修繕工事になりますので、「足場」を設営するだけでかなりのコストが生じて20万円くらいは余裕で突破します。二階建て、三階建ての工場なんか足場代だけで50万円以上すると思いますよ。
最近では、こうした20万円免責と免責なしでの引受けも選択できるようになっていますので、雪の多い地域では免責なしのある火災保険へのご加入をお奨めいたします。雪が降らない沖縄では免責20万円でいいですからね。
この「雪災」の他、「風災」「ひょう災」が一つの保険金支払い要員として火災保険には「自動付帯」されています。雪が無い地域でも台風による被害はあるので「風災」を一緒の支払い要因に入れたのでしょうね。従って、台風等による「風災」の場合も、この20万円免責が導入されている訳です。
如何ですか。
火災保険一つとって見ても、なかなか奥が深いですよね。
損害保険は「モノ」保険。「モノ」であれば、まず損害保険があると考えていただいて結構です。そしてその「モノ」にどんな「リスク」が発生するか、ありとあらゆるリスクを想定して保険が作り出されています。
そういう意味では、モノであれば損害保険を作ることも出来る訳ですね。
時代と共に新しいモノが出てきます。そして、そこに保険があるのです。
2012年にはどんなモノが世に出て、どんな保険が創出されるのか楽しみにしておいて下さいね。
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