2013年12月16日 11時01分更新
今日は12月15日。
楽しみがある。私の生まれ育った東京世田谷で「ボロ市」が開催される。
そこで中学時代の友人と待ち合わせ、一杯やる。これが最近の行事だ。
この友人とは、3年前に40年程の時を経て再会した。
彼が前立腺がんに罹り、ネットで治療法を探していて、たまたま私を見つけた。
昨年の夏、重粒子線治療を終え、今日の飲み会の付き合いに至っている。
嬉しくって楽しみな酒だ。
最近の重粒子線治療に関する情報を2つ、お届けする。
がん治療のひとつの選択肢として、検討の参考になれば幸いである。
1.東京の赤坂見附に、受け入れ窓口的な役割を果たす施設ができていた。
「粒子線がん相談クリニック(http://ryushisen.com/index.html)」だ。
これで、わざわざ千葉や群馬まで初期の診察を受けに行かなくても済む。
そこでは、放医研の辻井先生、群馬大学の中野教授等、重粒子線治療の
最高の権威者の診察が受けられる。
2.古くからの友人の、あるフェイスブックの数日前の投稿をご紹介する。
彼は、もう一人の体験者であり、保険屋人生33年の私の同期のライフ
プランナーだ。
患者として、保険屋としての、生の声だ。
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重粒子線の照射全12回終了しました!
約1か月かかりましたが、治療しているという実感はまるでありませんでした。
照射中もまったく痛み無し、実感無し。といった感じ。
術後のQOLは間違いなくVERY GOODです!
前立腺という部位だからそうなのか?これが肝臓とか肺だとかというと
また違ってくるのか?これは実体験の方に聞いてみないとわからないですね。
ただ、驚いたというかスッキリしないというか、最後の照射の後の担当の先生
との面談で(先生は「日本の名医本」にも紹介されている方です)
私、
「これでガンがすっかり消えたということなんですよね?」
先生
「ん~~、~~、わからないというのが正直なところです」
私
「え!!!!、重粒子線治療という先進医療は、ピンポイントでがん細胞を
消していく技術じゃないんですか?」
先生
「照射が終わってすぐの今は、患部は少なくともがん細胞も普通の細胞も
焼けちゃっている状態だからグチャグチャでしょう、まぁやけど状態の
ようなものだから。これが癒えてもがん細胞が無くなったかどうかは
よくわからないです。がん細胞は見分けがつきにくいですから。」
私
「ではこれからは?」
先生
「ホルモンの注射を約2年~3年打って定期的にPSA(前立腺がんの腫瘍
マーカー)を追っかけていき、ホルモン注射をやめた時にどのくらいPSA
が上がるか?上がらなければ、まぁ安心な状態と言える。という感じで
しょうか」
私
「((((;゚Д゚))))」
今まで重粒子線で治った後の写真を見て、
重粒子線をやりました⇒ハイ!すっかりきれいに消えました。
と、まぁこんな感じに思っていたんですが、ちょっとガックリきました。
でも先生の言うように、がん細胞かどうかを判断するのはかなり難しいと
思いました。
治療って体験しないとわからないことばかりです!!
あ!一応付け足しときますが、
先生はとても丁寧に説明してくれましたし、今後の方針についてもこの内容の
何倍も説明してくれましたから(^-^;
治療には大変満足しています。
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