2013年12月09日 10時46分更新
「お・も・て・な・し」でぞくぞくっとくる人もいるだろうけど、
私は久々に「さ・め・ず」でぞくぞく来てしまった。
この現象は、主に東京の城南地区に育った男子によく現れる。
横浜では、さしずめ、「ふ・た・ま・た」。
東京以外でお育ちの方にはお分かりにならないかもしれない。
しかし、この種のキーワードは、各地にそれぞれあるはずだ。
男の子が大人になるステップで、大事で、なんとなくウズウズ・
ゾクゾクする、緊張する場所。
あー、もう思い出しても、キューンと来る。
そうです。「警視庁鮫洲運転免許試験場」です。
始めて訪れたのは16歳のとき、自動二輪免許試験受験のためだ。
46年前か…。
京急鮫洲の駅から試験場まで徒歩10分あまり。
その間に「代書屋」や「定食屋」の呼び込みなどは、
刺激的。何か、権威的でおどろおどろしく、
としてふさわしすぎる物たちが迎えてくれた。
あった。献血車もそのひとつだ。事故を連想させ恐怖を煽った。
そのゴールに、「警視庁運転免許試験場」の大看板が現れる。
門前には制服警官が仁王立ち。
試験官がごちゃごちゃ、タバコの紫煙と排気ガスのにおい、
オトコのにおいがプンプン。
16歳の少年はこの空気にすくみっぱなし。挙句に、実務試験では
ラビットスクーター、いきなりS字カーブの入口でこけた。
2回目は昇り坂で追い越して、不合格。
「お前は、頭を使えば合格したのに」と試験官に嘲笑され、
やっと合格。
なんか徴兵検査でも受けている気分だった。
さて、いま、その「警視庁鮫洲運転免許試験場」にいる。
免許の更新、違反者講習受講のためだ。
先日、
この建物は、
あの懐かしい紫煙、エンジン音、排ガスの匂い、
姿も献血車もなかった。そういえば検眼のシャモジもなかった。
すべて、ハイテク・自動化・澄んだ空気。
まるで最新のショッピングモールのようだ。
特にわたしの目を引いたのは「母子コーナー」。
子連れのママさんのためのスペースで、100人ぐらい入れる。
各教室内に設置され、隔離されたガラス張り、
もちろん乳母車ごと利用できる。
中ではスピーカーで教官の講義が聞こえ、
見ることができ、子供の騒ぐ声は外に漏れない。
その上、授乳、
50年経て、なんと日本は「子育てママ」
警視庁までこんなに子育てに理解を示している。
いわんや私たちは…。
頑張ろう「子育て保険アドバイザー」!
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