2017年06月08日 18時18分更新
ライターの残り火でやけどをしたり、車の中に放置したライターが破裂したりする事故が、7年半余りの間に700件以上起きていることがわかり、消費者庁が注意を呼びかけています。
消費者庁によりますと、ライターに関する事故はことし3月までの7年半余りの間に722件報告され、このうち死亡事故が1件、重傷事故が22件起きているということです。
最も多いのは、ライターの内部に入り込んだ小石などの異物の影響で残り火が発生し、火傷などの事故につながったケースで、209件ありました。
一昨年には、使用後に胸ポケットに入れていた使い捨てライターの残り火で服が燃え、男性が死亡したということです。この手の事故は過去も多く報告されていて、ライター使用後スラックスのポケットに入れたら着火して火傷したとか、逆に行列の中で煙草を吸おうとライターを着火したら前に並んでいた人のセーターに着火して火傷をさせたという事故もありました。
また、直射日光が当たる車の中など、高温になる場所に放置していたライターが破裂する事故も目立っています。
国民生活センターの実験では、気温が20度ほどの屋外に車を駐車した場合、2時間半後には車内の温度はおよそ46度、直射日光の当たるダッシュボードの表面温度は80度近くにまで達し、ライターを放置すると非常に高温となり、破裂などの危険があるということです。
このほか、子どものいたずらで火災につながったケースも報告されているということです。
消費者庁は、ライターを使ったあとは火が完全に消えているのを確認することや、車のダッシュボードの上やガスコンロの近くなど高温になる場所にはライターを放置しないこと、子どもの手の届くところにライターを置かないことなどを呼びかけています。
こうした事故に備えるため、ライターには賠償責任保険がセットされています。使い捨てライターをお持ちの方はライターの側面に貼られたシールに「賠償責任保険」の文字を確認できると思います。所謂、PL保険(製造物賠償責任保険)がセットされています。一番、「身近に感じられる保険」だと思います。
PL保険で言えば、「コンビニで貰うビニール袋」もPL保険を身近に感じられるモノの一つです。ビニール袋に何か印字された文言にお気づきでしょうか。ビニール袋を被って窒息する怖れがるとか、印字された文言が着ている服に付くこともあるので気を付けてといった「警告」が書かれています。「PL」は、製造物そのものの瑕疵だけでなく、こうした警告が不十分であった場合も製造業者が責任を負わざるを得ない仕組みになっています。
PL保険を身近に感じられるライター、コンビニのビニール袋等を一寸意識していただき、保険を身近に感じていただけると有難いですね。
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