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講師力のススメ。|わかる・できる・おもしろい|古俣 一都

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講師力のススメ。

イメージ画像です

今日は「講師力」についてです。

 私が研修やセミナーの講師をするようになったのは10年~ほど前です。
⇒写真は2004年あたりです

保険会社の教育担当になったのがきっかけでしたが、その頃はまだその職務の重さや

技術についてさほど考えもせず、業務のひとつとして「こなす」という感覚でした。

 

それが、そんなじゃダメじゃん!と気づかされた出会いがあります。

 

2002年、会社が外資系にかわり 新しい上司が外資系他社から来ました。

 

AVPであり、また自分の直属上司として登場したのですが、

彼が繰り広げるプレゼンや講義に あっけにとられたのを覚えています。

 

オープンマインドで、飛びっきりの笑顔で、ぐっと心をひきつける伝え方。

あっという間に時間が過ぎていきました。

 

そして聞き終わったあとは「自分にも何かできるかも!」というような

未来へのワクワク感がわいてくる。

 

な、なんだ、これは?(>_<)

 

 

そこでやっと気づいたのですね、講師の仕事を甘く簡単に見ていたこと。

 

人前で話すことなんか、慣れてるから平気、自分はうまくやれていると、

根拠もなく思っていた自分。

 

ひゃー恥ずかしい。

 

 

彼からは

「人にモノを伝える」という仕事は技術で、基本はきちんと身に付ける必要があること。

聴いている相手が、自分のゴールを見つけるための手助けになるように、

伝え方をいつも考えること。

 

己の役割でそれを伝えるにすぎないのだから、講師と受講生に上下はないこと。

その上で訓練は永遠に継続していく必要があること。

 

それはたくさんのことを教えてもらいました。

この後、彼の門下生となりトレーニングを受けていくことになるのですが

 

立ち位置、立ち方、手の置く場所、手の使い方、持ち方、身体を動かす速度、歩行の導線、目線の送り方、まばたき。

 

これは話す以前の基本。

 

声の出し方、速さ、間の取り方、センテンスの短さ、わかりやすい単語。

問いかけの方法、伝えるマップ。

 

これらは受講生の年齢層、性別、職務、モチベーションなどによってすべて変わります。

 

同じスキルを使えばよい、というわけではないんですよね。

 

伝えることは技術と心です。

 

聴いている方々が、

まず理解できて、

気が付いて、

腹落ちして、

自分のことと捉えて、

自ら行動に移す。

 

そのためのサポートが講師の役割であり、講師力を常に磨くことは絶対です。

いかに、気付きが そこに起こるか。

伝える根底には講師としてのホスピタリティ。

 

専門の機関でトレーニングを受けることもいいのですが

まずは自分の話し方を録画して、「いいところ」「見直したらもっとよくなるところ」の

両方意見をもらってビデオを見直す→意識して伝えてみる・・・

を、繰り返すことから始めるといいと思います。

 お金はかかりませんし。

 

自分を知ることが、講師力アップの第一歩。

 (今も講義のたびに録画は続けています。その度に恥ずかしくなったり、ニンマリしたりw)

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