2012年08月16日 10時16分更新
皆さんは、損害保険代理店さんと言って、直ぐに代理店さんの顔が浮かばれますか?
自動車保険は自動車販売ディーラーで、火災保険は銀行窓口で加入されている方も多く、意外と担当代理店さんの顔が浮かばないのではないかと思います。
一昔前は、保険会社は競って?「看板」を設置して、自社のコマーシャルをしていましたが、最近、こうした保険会社の看板も見かけなくなりましたね。
ちなみに昔看板が氾濫している時代がありましたが、この看板って保険会社の「貸与」なのです。看板を無料で提供して、ここは当社の代理店だと「縄張り」の主張をしつつ広告として使っていたのですね。大型看板で記憶が間違っていなければ30万円で、各課支社に年間予算があって、ここはという場所に看板を設置していたことを思い出します。
で、先般、損害保険協会が日本に損害保険代理店を有する国内保険会社27社と外国保険会社14社の代理店実在数と損害保険募集従事者数などを取りまとめ発表しました。
皆さんは全国に損害保険代理店が幾つあると思われますか?
2011年度末の代理店実在数は、実に19万7005店!!
如何でしょうか?イメージは合っていたでしょうか。
これでも前年度末から5000店以上も減少していて、13年連続の減少となりました。
では、一番多いのは何でしょうか?
自動車関連業(自動車販売店、自動車整備工場)が一番多く、10万店程度と全体の51%を超すシェアとなります。
やはり損害保険と言うと自動車保険がメインとなりますよね。
続いて多いのは「専業代理店」。保険募集を専門にしている代理店さんですね。これが3万2千店程度あり全体の16%程度を占めます。損害保険業界は1社専属制の代理店育成のために各社「研修生」という制度を導入していますので、研修生出身の代理店さんは、この専業代理店に属します。何10年も研修生制度を導入していますが、思ったほど多くないというのが実感です。
続いて多いのは皆さんのご想像の通り、火災保険を扱う不動産業で、2万4千店程度で、12%程度の割合となります。
この上位3業種で8割を突破です。
如何に保険を取れるチャネルに保険代理店が存在しているか分かりますね。
損害保険募集従事者数は約214万人で、これも前年度末と比べて3万4千人以上も減少しています。これは11年ぶりの減少だそうです。
ちなみに、募集従事者数では、銀行、生命保険会社といった「金融業」が65万人程度とトップに躍り出て、自動車関連業が59万人程度、専業代理店が32万人程度で続きます。
保険を専業とする代理店は募集従事者で32万人で保険代理店数で3万2千店ですので、一代理店あたり10人の募集従事者で運営している感じになりますね。
損害保険代理店は「統廃合」を推進しているので、幾つかの代理店が統廃合している所も多く、こんな数値からも見て取れますね。
お盆休みで皆さん各自の故郷にお帰りの方も多いと思います。地方に行くと、まだまだ損害保険会社の看板も設置されていると思いますので、一寸、気にかけつつ、損害保険代理店って減少の一途なのかと思ってみて下さい。
故郷に帰られる方は車の運転等気をつけてお帰り下さい!!
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