2012年08月06日 10時22分更新
発電時や熱利用時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素を殆ど排出しない再生可能エネルギーとして太陽光、風力、地熱発電等が見直されていますが、家庭で出来るというと太陽光発電になりますよね。
こうした中、太陽光発電システムの保険が注目されています。
家庭で太陽光発電システムを導入した場合、「設備そのもの」の火災事故や風災事故、あるいはモノが当たって壊れたという場合を補償するには「モノ保険」を加入する必要があります。
「設備そのもの」は建物に設置されますので、火災や風災等を補償するのであれば「火災保険の建物」として保険加入すれば足ります。現在の建物の火災保険に太陽光発電システムの設備費用を「保険金額に増額」すれば足りますので、まずは火災保険をチェックしてみましょう。
火災保険の増額と言われても、住宅ローンを借りた際に長期で銀行で保険加入しているので面倒だという方は、その設備だけに「モノ保険」を加入されれば大丈夫です。最近は、こうした太陽光発電設備に限って「破損」等も補償される保険を販売している保険会社もありますので、ご確認されることをお勧めいたします。
中にはメーカーや販社が商品に保険をセットして販売している所もあります。但し、商品付帯での保険の場合は火災、落雷、破裂、爆発、風災、外部からの物体の落下・飛来といったリスクに限定した補償となっていると思われますので、確認されることをお勧めいたします。
2012年7月開始の固定価格買取制度をきっかけに発電事業に参入する事業者も増えていますが、事業者向けの太陽光発電保険には「デリバティブ」保険もセットで販売している保険会社もあります。
太陽光発電による発電量は、太陽電池の素材、メンテナンス状況及び気象条件等といった諸要素の影響を受けますが、このうち太陽光の減少に起因する経済的損失をカバーしようという保険です。予め契約で定められた期間内に予め契約で定められた観測地点において「累計日照時間」が免責数値を下回った場合に保険金が支払われます。
更には「地震リスクでのデリバティブ」をカバーする保険を販売しているところもあって、まさに損害保険は「旬のモノ」に合わせて変化する業界だなーと改めて感じました。
損害保険は「モノ」と「時代」と共に変化して行く保険だと考えます。
交通事故による死者が大幅に減少し危険を察して自動車自体がオートブレーキで停車する時代になると自動車保険は衰退していくと思いますし、火災保険もオール電化に合わせて火災リスクが大幅に減少する中で、むしろ水や風といった自然災害に補償を厚くした保険のニーズが高まるでしょうし、逆にエコで注目されている自転車保険や1日だけの補償である「ワンデイ保険」の需要が高まると思います。
モノと時代と共に変化する損害保険を象徴する太陽光発電保険!
今後ドンドン進化して行く保険だと思いますので、注目しましょう。
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