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過失割合|とれたて!損害保険|上野 直昭

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過失割合

 

先般、久しぶりに「交通事故」を見ました。

家のベランダで外を見ていたら、車のブレーキ音と衝撃音が聞こえたので、道路に目をやると一台の車が歩道の柵に突っ込んで止まってました。その前に軽トラックが右側前輪が完全に車体に食い込んだ状況で止まっていました。

どういう状況下の事故だろうと、道路に残ったブレーキ痕とそれぞれの車の破損個所、破損具合、最終の車の位置を見つつ、何気に過失割合を考えてしまいました。損害保険会社に長くいたサガでしょうね。

 

皆さんは「過失割合」って言葉をご存じでしょうか。

恐らく損害保険会社に勤務していないと使われることもないと思います。

「過失割合」とは、賠償責任保険の事故で損害保険会社が保険金を支払う際に、契約者と被害者の方とが「それぞれどのくらい悪かったか」を率にして算出することを言います。

 

例えば、走行中に前方不注意で前方車に追突した場合は、前方車は悪くありませんから基本ぶつけた側が100%悪いことになります。この場合の過失割足は100対0という訳です。

 

事故状況は千差万別! その都度、こうした過失割合を算出しています。

見通しの良い交差点での事故だと、どちらが優先道路だったかとか一旦停止はなかったのかとかを考慮して過失割合を決めます。過去の「判例」を基にケースバイケースでの基本過失割合が決まっていて、これをベースに諸状況を鑑み調整するという形で運営されています。

 

で、過失割合がAさんが70%、Bさんが30%になった場合(つまり当該事故はAさんが70%悪くてBさんも落ち度があって30%悪かったと判断された場合)、Aさんの車の損害額が50万円、Bさんの車の損害額が70万円だったら、どのように保険金を支払うかというと、次の様な式になります。

Bさんの車の損害の70%はAさんの過失が原因なので、Bさんの車の損害額70万円×Aさんの過失割合70%=49万円をAさんが加入していた損害保険会社が保険金として支払うことになる訳です。

Aさんは逆にBさんからBさんの過失30%×Aさんの車の損害額50万円=15万円はBさんが加入していた損害保険会社から保険金を受け取ることが出来ますが、差額の35万円は自分が悪かった訳ですので自己負担という形になります。

このやり方を「過失相殺」と言っています。

 

如何ですか。

「過失割合」と「過失相殺」についてお分かりいただけましたでしょうか。

前述しましたが事故形態は千差万別ですので、事故がある度に精査しつつ過失割合を決めて行きます。一寸した事実が過失の割合を変えて行くので、事故が起こったら、いち早く正確に伝える必要があります。嘘をついても現場状況で分かりますので、本当のことを伝える必要があります。加害者、被害者の当事者同士では話が進みませんので、事故を起こしたら直ちに警察に電話をして現場確認と事故状況を伝えて下さいね。

 

ちなみに、最後、警察が掃除セットを貸してくれますので、事故現場の飛散した破損物等は自身で掃除して下さいね。ここも自己責任が求められますよ!

 

事故は起こさないことに限ります。

余裕のある運転を心がけましょう。

暑い夏、イライラしないようにして安全運転お願いします!

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