|

円高=外貨建て保険のタイミングには早すぎる|FP深野のお金に関する独り言!|深野 康彦

FP深野のお金に関する独り言!|深野 康彦

FP深野のお金に関する独り言!

Check

円高=外貨建て保険のタイミングには早すぎる

イメージ画像です

振り返ってみると、2011年も外国為替相場のトレンドは円高基調であった。対米ドル、対英ポンドなどの通貨は、変動相場制導入後の最高値を更新。

未だ最高値からの戻りも鈍い状況。とはいえ、ここまで円高が進めば、いずれ円安に反転、2~3年前の水準に戻るだけでかなりの為替差益が得られると皮算用する人もいることだろう。筆者の周りにも、秋口から外貨投資を始めたいという人が大勢いた。普段、投資に縁遠い人まで「外貨預金をしたい」などと言い出している。いわゆる値ごろ観から外貨投資に興味を持たれたと思われるのだが、筆者は値ごろ観で外貨投資をするのは止めたほうがよいと全てブレーキをかけてきた。その見通し(考え)を変えるつもりは当面ない。もちろん、一時的にリバウンドで円安に戻る局面もあるだろうが、あくまでもリバウンドであって、トレンドの転換ではないからである。

  外貨投資にブレーキをかける理由は、わが国の実質金利が、他の国と比較して高止まりしているためだ。わが国の政策金利は0.1%、米国=0.25%、ユーロ=1.0%、オーストラリア=4.25%などというように、先進国の中では最低水準である。

普段、私たちが見聞きしているこれらの金利は名目金利で、先に述べた実質金利ではない。実質金利とは、名目金利から物価の上昇率、いわゆる消費者物価指数を差し引いたものである。2011年10月の消費者物価指数を用いて計算した実質金利は表の通り。

名目金利は最低水準であったのに、実質金利はオーストラリアに次いで2番目に高い。なぜなら、わが国の物価だけが恒常的に下落し続けるデフレになっているからである。

この実質金利が逆転、あるいは逆転まで行かなくても、2国間の金利差が継続的に大幅な縮小方向に向かわなければ、円高トレンドが転換することは難しいと思われる。
遠い将来まで見越せば、実質金利の逆転や大幅な縮小もあることだろう。
だが、投資家から見れば、なるべく安い水準、逆の見方をすれば大幅に円高が進んだところで外貨投資を始めたいはずである。いつかは円安に転換すると思い外貨投資を始めたはいいが、円高がどんどん進むのを見ているのは気分がよいものではない。

ベストのタイミングを計るのは至難の業だが、足元の水準が外貨投資を始めるベターな水準とも思えない。筆者は、ベターな水準が到来する局面でさえ、かなりの時間を要すると予測している。
本当にお客様のことを思うならば、時にはブレーキをかけてあげる(=ブレーキをかける理由をきちっと説明する)ことも大切なアドバイスと思われてならない。

それでも、お客様が投資したいと考えているのを体を張ってまで止める必要はないが・・・・。
なお、日本、米国の政策金利は一定の幅を持たせているためその上限の数字である。

access
クレジットカード
保険

とれまが保険は、一般社団法人日本ライフマイスター協会、一般社団法人保険健全化推進機構結心会、Insurance Service、三井住友海上、アフラック生命保険株式会社、セコム損害保険株式会社、富士火災インシュアランスサービス株式会社、ひまわり生命、エース損害保険株式会社、KABTO、アイアル少額短期保険株式会社の監修・記事提供を受けて運営されています。当サイトは閲覧者に対して、特定の金融商品を推奨するものではありません。当サイトに掲載されている情報は必ずしも完全なものではなく、正確性・安全性を保証するものではありません。当社は、当サイトにて配信される情報を用いて行う判断の一切について責任を負うものではありません。

一般社団法人 日本ライフマイスター協会 一般社団法人 保険健全化推進機構 結心会 Insurance Service

三井住友海上 aflac セコム損害保険株式会社 富士火災インシュアランスサービス株式会社

ひまわり生命 エース損害保険株式会社 KABTO アイアル小額短期保険株式会社

保険代理店 (457)

  •  生命保険

    生命保険(せいめいほけん)とは、人間の生命や傷病にかかわる損失を保障することを目的とする保険で、契約により、死亡などの所定の条件において保険者が受取人に保険金を支払うことを約束するもの。生保(せいほ)と略称される。

  •  がん保険

    がん保険(がんほけん)とは、日本における民間医療保険のうち、原則として癌のみを対象として保障を行うもの。癌と診断された場合や、癌により治療を受けた場合に給付金が支払われる商品が多い。保険業法上は第三分野保険に分類される。

  •  医療保険

    高額の医療費による貧困の予防や生活の安定などを目的としている。長期の入院や先端技術による治療などに伴う高額の医療費が、被保険者の直接負担となることを避けるために、被保険者の負担額の上限が定められたり、逆に保険金の支給額が膨らむことで保険者の財源が...

  •  年金保険

    年金保険(ねんきんほけん)とは、保険の仕組みを使い、保険料の拠出が前提となっている年金制度。主として私的年金のことを言うが、公的年金の仕組みを指すこともある。 先進国の公的年金はほとんどが保険料の拠出を前提とする制度を採用しており、財源を税のみで給...

  •  自動車保険

    自動車保険(じどうしゃほけん)とは、自動車の利用に伴って発生し得る損害を補償する損害保険であり、強制保険と任意保険とに分類される。農協や全労済などで取り扱うものは自動車共済と呼ばれる。

  •  損害保険

    損害保険(そんがいほけん、英: general insurance, non-life insurance 、仏: assurance de dommages)は、損害保険会社が取り扱う保険商品の総称。略して損保(そんぽ)とも呼ばれる。

  •  火災保険

    火災保険(かさいほけん)は損害保険の一つで、建物や建物内に収容された物品(住宅内の家財用具、工場などの設備や商品の在庫など)の火災や風水害による損害を補填する保険である。

Copyright (C) 2006-2024 sitescope co.,ltd. All Rights Reserved.