2013年05月27日 11時01分更新
5月26日の日本経済新聞に作家の角田光代さんが「接客今昔」という題でコラムを書かれていました。ご覧になりましたか?
実に視点が良いので、ご紹介しますね。
「接客」には「流行り」があると思うとしてその変遷をこんな感じにまとめていました。(原文借用)
・バブル経済期は「横柄な態度」が流行っていた。
客を怒鳴りつける店主とか、客を小馬鹿にしたようなブティックの店員がずいぶんい
た。しかし、経済状況が変わると横柄な接客は減り始めた。
・続いて、機械の様な「マニュアル対応」が流行った。
一人でフランチャイズの飲食店に入って行って「何名様ですか?」と訊かれたりする
と「背後には私に見えない連れがいるのだろうか」と不安になった。
うーん、確かに!!
意外と今でもあるような対応ですね。
・続いて「必要以上に丁寧な接客」が登場する。
レジで支払いをすると買ったものの袋を客に渡さず自ら持ち出口まで送り「ありがと
うございました」と店内で深々とお辞儀をする店員さんを多く見かけるようになった。
「度を超えたマニュアル対応はなくなり」、店員さんは一様に皆、親切で丁寧に、「そ
れぞれの言葉で対応」してくれるようになった。
ここに来て、バブル期にあった人を見下す接客は一掃された感がある。
・そして、今は「お友達接客」が流行っている。
コーヒーショップでテイクアウトのコーヒーを注文したら学生の様な男の子がコーヒ
ーを準備しながら「これからお出かけですか」と笑顔で訊いてくる。「映画に」と答え
ると「こんなに早いのに凄いですねえ。僕なんか朝は全くダメで今日はバイトだから
起きて来てますけど休みだったら絶対起きられません。休みが無駄になることが多い
んですよね。」と続けられ、ニコッと笑いかけた。
ドキマギしてしまった。。。
出来あがったコーヒーを受け取る際にも「良い休日になりますように」と笑顔で見送
ってくれて「そ、そりゃどうも・・・」と、もごもごと言って店を出た。
如何ですか?
なかなか鋭い視点での「接客」の変遷ですよね。
保険ショップのスタッフ対応に凄く参考になりますよね。
「横柄な対応」、「マニュアル通りの対応」、「必要以上に丁寧な接客」は保険ショップでもありますよね。
お客様の「嗜好」として今は「お友達接客」が受け入れられているのであれば、保険ショップでの導入して行く必要があると思いますね。
「接客」は時期によって確かに異なります。
お客様の「モノを購入する動線」が変化するから「接客」も変化して当たり前です。
新しい接客を考える「時」を迎えていますね。
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