2012年02月09日 15時09分更新
医療費に関する報道などか増えると医療保険に関するお問い合せが増えます。
最近では、老後の準備においても医療保険をどのように考えればよいのかという質問が増えていますが、筆者は必ず貯蓄とのバランス、本人の医療費負担に対する考え方によって医療保険の確保は大きく異なると回答するようにしています。
実は、筆者は医療保険、がん保険ともに加入していません。保険が嫌いというわけではなく、貯蓄とのバランスを考えると加入する必要がないと思っているからです。
かつては保険期間10年の医療保険に加入していましたが、10年が経過した後継続しませんでした。
継続しない旨を保険会社に話したら、強く継続を進められました(貯蓄についての言及は一切なし)が、自分の医療保障に対する考えを基に継続しなかったのです。
なぜなら、病気やケガで入院等をしたならば、手持ちの貯蓄で賄おうと思った、言い換えれば10年間の間に医療費のための貯蓄を確保することができたからです。
間違えないでいただきたいのは、数百万円や一千万円の単位の金額ではありません。
一般家庭であれば、10年間あれば十中八九貯めることができる金額です。
この金額を医療費に充当するために定期預金に入れています。医療費のためなので、何があっても医療費以外には使わないと決めている定期預金です。
幸いにして、医療保険を継続しなかった時から10年以上も経過していますが、医療用定期預金には一切手を付けていません。
定期預金だけで大丈夫?とよく聞かれますが、健康保険の保険内診療であれば一定の医療費以上は実質1%の負担で済む「高額療養費制度」があるうえ、仮に入院しても一般病棟で一向に構わない、その道の名医に診てもらわなくても構わないと述べています。
では「がん」になったらどうするの?と質問されれば、定期預金だけでは不足するだろうから、運用している投資信託や外貨建て商品などの金融資産も売却して医療費に充当すると述べています。