2014年11月04日 10時31分更新
自らモノを運ぶサービスを手掛けることで、新たな需要を開拓しているのが「セブンイレブン・ジャパン」だと言うことをご存知ですか?
日替わり弁当や食料品を店舗の店員が配達する「セブンミール」では、全国に1万7千店あるセブンイレブンの店舗網を生かし、現代版「ご用聞き」として地域に根付き始めています。セブンミールでは1カ月ごとに変わるカタログから、日替わり弁当や食料品を注文することができ、配達日の前日までに欲しいモノをネットや電話、ファクスで申し込めば、注文者の近隣のセブンイレブンの店員が自宅まで届けるというシステムを導入しているのです。
「今から宅配に伺います。何か持ってきてほしい商品があれば伺いますよ」「きょうは牛乳と納豆もお願い」――。こんなやりとりが全国のセブンイレブン約1万3200店で、毎日のように行われているというから驚きですね。セブンミールの会員数は59万人にまで拡大しており、高齢化が進むなかで、セブン&アイ・ホールディングス鈴木会長は「今こそ、ご用聞きの時代だ」とおっしゃっています。流石の一言!
今では、コンビニは野菜や肉などの生鮮品の取り扱いも強化しており、必要なモノはなんでもそろいます。セブンミールの売れ筋データはこうしたコンビニの商品の品ぞろえ拡大にも生かされています。たとえば、セブンミールを始めてお米が思った以上に売れていることが分かったということで、セブンイレブンの店頭でお米の取り扱いを強化したところ、売り上げ増にもつながったという訳です。
江戸時代から昭和にかけて地域の酒屋などが担った「ご用聞き」でしたが、利便性を追求したコンビニやスーパーに客が流れ、同時に多くの酒屋などがコンビニのフランチャイズ店として生き残りをかけ今日のコンビニ文化を創って来ました。これが、高齢化社会が進むことで、皮肉なことにかつてのご用聞きとしての役割が逆に重要性を増し、結果、身近で便利な存在となったコンビニがかつてのご用聞きの役割を担うことになったのは歴史の必然なのかもしれないですね。
先般、大量の個人情報が流出したベネッセホールディングスはダイレクトメールの営業手法を見直し、新たに、顧客と直接対面できる店舗を「エリアベネッセ」をオープンすると発表しました。ベネッセの教材の無料体験や、会員向けの学習相談を行う対面型の店舗で、来年4月までに全国500ヵ所に広げる計画です。
IT、WEBと空中戦がもてはやされたモノの情報収集・購買が再度地上戦になろうとしています。
ご用聞きは日本のモノの販売の原点、文化だと思います。
元々保険代理店も地元の酒屋さんとか醤油屋さんとか味噌屋さんとかがされていました。
これが保険会社主導によって保険専門に取り扱う専業代理店に集約され、法人化、事業化展開を強要され、逆にお客様のグリップ力が薄れて来ました。
保険代理店も原点回帰と良く言われますが、昔のようにご用聞きのように各家庭を回って「何かお困りごとはありませんか?」と保険のニーズを聴き集める営業スタイルを復活させる時ではないでしょうか。
むしろ歓迎だとおっしゃる保険代理店も多いと思います。保険会社に否定された営業スタイルをもう一度復活させ、ご用聞きスタイルの強さを示しましょう!!
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