|

インシュアテックで保険代理店はいらなくなる |とれたて!損害保険|上野 直昭

とれたて!損害保険|上野 直昭

とれたて!損害保険

Check

インシュアテックで保険代理店はいらなくなる 

東京海上社の「インシュアテック」の二つの取組が報道されました。

 

一つは、NTTドコモと組んだ「人工知能(AI)を活用する新しい保険商品」の開発発表。

スマホで集めた利用者の生活様式や行動のデータをAIが分析し、個人ごとに適した保険を提案するという「自分だけの保険商品」で、ドコモの共通ポイントサービス「dポイント」の会員を対象に、来年5月以降に売り出すという発表です。

当然ながら、加入から保険金の受け取りまでの手続きは、すべてスマホだけで完結します。

約6600万人の利用者を持つドコモは、携帯電話の口座を活用した決済代行サービスを強化し、保険を含めた金融全般にサービスを広げたい意向と報じられていました。

 

東京海上とドコモは、既に「ワンディ」保険の販売をしていて、自動車保険では約400万件の契約を獲得していますが、今回の「自分に最適保険」を使って、マイカーを持たなくなった若者等のマーケット開発が出来ると思いますね。

 

二つ目は、保険商品の契約手続きに2次元コード「QRコード」を活用するという報道です。

 

HD傘下の生命保険会社で、業界で初めてQRコードを使った契約手続きサービスを9月から始め、更に損害保険会社では2019年1月にも、主力の自動車保険で契約の更新時期を迎える顧客にQRコードを送付し決済させるというものです。

 

その上、顧客のスマートフォンなどから契約内容の説明や推奨プランなどを案内する動画に簡単にアクセスできるようにするということ

保険の契約手続きは煩雑で、負担に感じる契約者も多いので、QRコードと独自のウェブサイトを組み合わせて手続きを簡素化し、分かりやすくすることで、顧客利便性を向上し、競争力を強化するとしていますが、これでは保険代理店の存在意義がなくなりましたね。

 

東京海上日動あんしん生命保険は、契約内容の変更や解約のほか、契約者貸し付けや満期保険金の受け取りといった手続きをウェブサイト上でできるようにしています。

代理店などがこれらの手続きを必要とする顧客から連絡を受けた場合、QRコードを印字した案内書類を送付。顧客は、QRコードで専用ウェブサイトにアクセスし、手続きを完了できる仕組みで、これにより、請求書類への署名や押印のほか、公的証明書などの返送を不要にしました。

 

さらに、東京海上社では、自動車保険の契約満期を2カ月後に迎える顧客を対象にQRコードを印字した案内書類を送る取り組みを始めるとしている内容が凄い!

 

何と、QRコードは顧客ごとに分かれていて、顧客の契約内容に沿った案内動画が視聴でき、しかも、動画では契約内容の確認のほかに、補償の見直しなどを提案するというモノらしいです。

 

この状況で保険代理店が必要なのでしょうか。

 

しかも、LINEが損保ジャパン日本興亜社と組んでLINEほけんがスタートします。最初は身近な保険を安価で提供する方向ですが、徐々に商品の幅が広がって行くことは容易に想定できますので、益々、保険代理店を取り囲む状況は厳しくなりますね。

 

自動車の自動運転で長くても10年後には自動車保険の必要性がなくなり、損害保険代理店はなくなると言って来ましたが、着実に保険会社は直で保険契約できる体制を構築していますので、3年後生き残れるかもわからなくなりましたね。

 

「インシュアテック」を確実に進展させることで、保険代理店を介在させず代理店手数料の支払いがなくなれば、確実に保険会社の収益は上がりますね。

 

そのためには何をすべきかを考える必要があります。

現在、各地で保険代理店さんと意見交換するセミナーを開催しています。

是非、皆さんの地元の代理店を集めていただければお邪魔します。

是非、地域の保険代理店勉強会開催を企画して下さい。

関連キーワード:
生命保険  
損害保険  
access
とれまがマネー
保険

とれまが保険は、一般社団法人日本ライフマイスター協会、一般社団法人保険健全化推進機構結心会、Insurance Service、三井住友海上、アフラック生命保険株式会社、セコム損害保険株式会社、富士火災インシュアランスサービス株式会社、ひまわり生命、エース損害保険株式会社、KABTO、アイアル少額短期保険株式会社の監修・記事提供を受けて運営されています。当サイトは閲覧者に対して、特定の金融商品を推奨するものではありません。当サイトに掲載されている情報は必ずしも完全なものではなく、正確性・安全性を保証するものではありません。当社は、当サイトにて配信される情報を用いて行う判断の一切について責任を負うものではありません。

一般社団法人 日本ライフマイスター協会 一般社団法人 保険健全化推進機構 結心会 Insurance Service

三井住友海上 aflac セコム損害保険株式会社 富士火災インシュアランスサービス株式会社

ひまわり生命 エース損害保険株式会社 KABTO アイアル小額短期保険株式会社

保険代理店 (457)

  •  生命保険

    生命保険(せいめいほけん)とは、人間の生命や傷病にかかわる損失を保障することを目的とする保険で、契約により、死亡などの所定の条件において保険者が受取人に保険金を支払うことを約束するもの。生保(せいほ)と略称される。

  •  がん保険

    がん保険(がんほけん)とは、日本における民間医療保険のうち、原則として癌のみを対象として保障を行うもの。癌と診断された場合や、癌により治療を受けた場合に給付金が支払われる商品が多い。保険業法上は第三分野保険に分類される。

  •  医療保険

    高額の医療費による貧困の予防や生活の安定などを目的としている。長期の入院や先端技術による治療などに伴う高額の医療費が、被保険者の直接負担となることを避けるために、被保険者の負担額の上限が定められたり、逆に保険金の支給額が膨らむことで保険者の財源が...

  •  年金保険

    年金保険(ねんきんほけん)とは、保険の仕組みを使い、保険料の拠出が前提となっている年金制度。主として私的年金のことを言うが、公的年金の仕組みを指すこともある。 先進国の公的年金はほとんどが保険料の拠出を前提とする制度を採用しており、財源を税のみで給...

  •  自動車保険

    自動車保険(じどうしゃほけん)とは、自動車の利用に伴って発生し得る損害を補償する損害保険であり、強制保険と任意保険とに分類される。農協や全労済などで取り扱うものは自動車共済と呼ばれる。

  •  損害保険

    損害保険(そんがいほけん、英: general insurance, non-life insurance 、仏: assurance de dommages)は、損害保険会社が取り扱う保険商品の総称。略して損保(そんぽ)とも呼ばれる。

  •  火災保険

    火災保険(かさいほけん)は損害保険の一つで、建物や建物内に収容された物品(住宅内の家財用具、工場などの設備や商品の在庫など)の火災や風水害による損害を補填する保険である。

Copyright (C) 2006-2024 sitescope co.,ltd. All Rights Reserved.