2014年11月17日 14時14分更新
昨年末の金融庁監督指針の発表、今年5月の改正保険業法成立によって、この一年間大きく保険代理店業界は揺れに揺れてきました。
委任型保険募集人を多く抱える保険代理店は、募集人の多くが辞めて行き、代理店としての体をなさない規模感になり、その上、改正保険業法に求められる態勢整備など殆どの代理店が着手も出来ていない状況で、実際このままだと訪問販売部隊を多く抱えていた保険代理店は全滅か!?との危惧を感じています。
保険ショップも、大手は全く動けなくなっています。
みつばち保険グループは分裂し、フランチャイズでの保険ショップ事業も先が見えなくなりフランチャイズから脱退する代理店が多くなっています。
東日本大震災以降、保険ショップにはそれまでの3倍近い来店があり、見た目では繁盛しているようでしたが、実態は契約単価が三分の一に落ち込んでいました。これを分かっていない保険ショップ経営者は売上が伸びていると勘違いしてこの3年間社員の教育とかを疎かにしました。アベノミクスにより保険ショップに押し寄せてきた方々は生活が厳しくなり保険料どころの話ではなくなり、突如として保険ショップへの来店が止まりました。3年間きちんと集客をしコンサルティング営業を心掛けた保険ショップには人波が絶えず、そうでなかった保険ショップは閑散として完全に二極化状態となっています。
こうした中、コールセンターで保険募集を展開してきたニュートン・フィナンシャル・コンサルティング社がウェブクルー社を買収したとのニュースが入って来ました。ウェブクルー社はウェブを通じて保険の見込み客の創出をし、これを子会社の来店型保険ショップに送客し成約をしていましたが、ここにコールセンターという新しい募集スタイルを導入することになります。この三つのチャネルが融合すれば非常に面白い保険募集チャネルが出来るか?と思いますが、分かって買収したのかは疑問です。
今、保険募集のチャネルは全く新しいチャネルの出現を待っています。
ここ数年主流だったSNSを駆使した保険ニーズ掘り起こしは限界に達しています。SNSでなく、セミナーを活用し直接募集する手法や紙媒体を使っての保険ニーズ喚起といった一昔前の手法に回帰し始めています。
更に回帰して、昔のように近くの煙草屋さんや酒屋さんとかが保険募集をするという「原点回帰」が起ころうとしている予感を感じています。
お客様との付き合いがあって、次に保険が生まれるという日本本来の保険募集手法こそがコミュニティの希薄となった今、求められるのは自然の流れかと考えます。
混沌とする保険代理店業界!
こんな時はエッジの利いた周りが驚く手法が生じるものです。
誰が見いだせるか?見出だしたものが、この5年間の保険募集チャネルを牛耳ると推測します。
保険代理店も保険ショップも大きく変化する時を迎えています。
従来通りでは間違いなく保険代理店として潰れる時代です。
混沌とした中で「足掻き悶える」ことこそが今やらなければならないことだと考えます。
さあ、「足掻き」「悶え」ましょうーーーー!!
「足掻き」「悶える」者こそに未来は来るのです!