2015年03月24日 18時30分更新
保険ショップ自体が「多様化」の時代に突入しています。
一番有名なのが、ほけんの110番グループの「快活ライフ社」が展開する「博多コーヒーショップ」だと思います。
今流行りの「焙煎珈琲」で一杯一杯その都度ドリップして提供されていて毎月2000名近い方々が利用されています。博多座に近いこともあって観劇に来られたシニアの方々や近くのオフィス街の方々、ホテルが目の前のため観光客の方々と「色々な客層」の方々が来店されています。焙煎したコーヒー豆自体の販売もしていますし、コーヒーや地元博多、九州に関係した本や保険関係の本の販売もされています。
で、ここには大型テレビが設置され、保険の一般的情報を放送する保険TVや海外金融情報的な動画等の映像が流れていて関心があるお客様が店員に相談すると改めてそれぞれのプロにセッティングして貰えるという流れが構築されています。
快活ライフ社は保険代理店業をしていませんので、保険に関する相談があった場合は同じグループ会社のほけんの110番社を紹介するという建てつけとなっています。
毎月2000名が来店されますので、この中から例え1%でもあればその辺にある路面店よりは多くの保険相談者を創出出来る訳です。
山口県の株式会社M・T・C社では、地元弁護士、税理士、司法書士、行政書士、社会保険労務士、フィナンシャルアドバイザーといった「士業」の方々とコラボして「悩み事・困り事 問題解決広場」というスペースを創られました。
顧客のあらゆる悩み事・困り事がワンストップで一度に解決出来たら利便性が高くて良いですよね。地元弁護士、税理士等の皆様も営業が出来る訳ではないので、こうした場を提供いただき相談出来れば自身の顧問先を創出することも出来ます。
保険ショップの空きスペースを使って、「弁護士」、「税理士」等々といった幟がたなびくようにしてあり、来店されたお客様は幟をご覧になって、セカンドオピニオン的に士業の方々と接点を取りたいとの要望も多く寄せられているとのこと。
アイデア次第で如何様にも多様化出来ますよね。しかもコストは殆どかかりませんし地元に貢献する形にもなると考えます。
地元に貢献と言う意味では「ママサークル支援のサロン」を保険ショップの一部を開放して提供している所もあります。ママサークルは全国各地にありますが「活動する場所」が無くて困っています。この場所を保険代理店が提供することで支援しているのです。幸い保険ショップにはキッズコーナーを作ったりカフェスペースを作ったりしている所も多くありますので、ここを毎週曜日を決めて開放し、ママやお子様に喜んでもらえる「誕生日会」や「赤ちゃんマッサージ教室」等々といったイベントを展開しています。
場所作りがママサークルを支援する形となり、ママから口コミで保険ショップにママが集ってくれれば、いつかは保険相談に持ち込み機会も出来るというものです。保険ショップが保険イベントやっても集客できません。将来の見込み客を創るという壮大な気持ちで取り組むことが結果成果に結び付くのです。
保険ショップには「場」があります。この「場」を色々な目的に使って貰うことで集客が出来ます。保険だけでは集客、再来店、再再来店に限界がある中、保険ショップ業界にある変なキャップを取り外して、もっと大きな視野で「場」の活用を考える時だと考えます。
時代は多様化ですよ。
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