2012年10月01日 10時17分更新
損害保険会社の大半が10月1日から、交通事故を起こしたドライバーの自動車保険料を大幅に引き上げる「新制度」を導入します。
ご存知でしょうか?
何が変わるか?
それは「等級」です。
自動車保険は契約者を1~20の等級に分類しています。
事故が無いと等級は上がり、上がるほど割引率が高まり、保険料は安くなります。優良ドライバーにとっては当たり前の制度ですよね。
1年間無事故なら次の契約更新で等級が1つ上がり、逆に他の車との衝突事故などを起こすと等級が3つ下がり、保険料は高くなるという仕組みを従来から保険会社では採用しています。
これを、「新制度」では、7~20等級で前年までの事故の有無に応じ「事故あり」と「事故なし」の区分を新設し、同じ等級でも、「事故あり」は「事故なし」に比べて保険料が割高になることとしました。
如何ですか?文面だけでは分かりづらいですよね。
要するに「事故を起こした人に、より多く保険料を負担してもらい、全体の公平性を確保する」という新制度なのです。
事故を起こした方は「事故あり」の新等級となり、事故なしの方とは同じ等級ですが保険料は大きく異なるというもの。
自動車保険は各社の主力事業ですが、損害率が70%を超す高い率になっていて赤字です。赤字の要因は、高齢者の事故の増加による損害率の上昇、更には若者の車離れによる自動車保険全体のパイの減少なども上げられますが、赤字から脱却し、また契約者間の不公平感をなくすためにも「事故あり」の方にはより一層の保険料負担をしていただこうという「新制度」導入なのです。
損害保険会社は昨年は東日本大震災、タイにおける大洪水災害、直近では中国での暴動被害と「想定を超えた保険金支払い事案」が次々と発生していて赤字経営が続いています。
赤字解消の最も簡単に施策は、「該当した商品の販売中止」と「代理店手数料の削減」です。
毎年、保険会社から一方的に示される代理店手数料は、今後益々下がっていくと容易に推定されますね。
物販と比べると依然して高い手数料ですので、保険代理店手数料が平均で10%を切る日は近いと思います。
損害保険代理店は生き残れない時代ですね。
損害保険代理店にとっての受難は加速化して行くと考えます。
うちは大丈夫と根拠もなく考えている代理店が多いですが、今こそが「選択の時」です。
選択の「道」は見えていますか?
1日も早く、何通りかの「道」位、見つけておきましょうね。
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