2016年06月02日 17時22分更新
KDDI(au)は2016年度中に全国の携帯電話販売店「auショップ」で食品の販売を本格的に始めると新聞に掲載されていました。店内に専用の売り場を設けて「地域の特産品やこだわり商品」を扱うそうです。面白いですね。
携帯電話の販売は端末や料金プランで違いを出すのが難しくなっており、競合店との競争は激化する一方なので、消費者の生活回りのサービス充実で店舗の集客力を高めながら収益源を多様化させようとする戦術。
物販は生産ラインと物流を押さえればすぐ出来るので、全国に約2500ある店舗のうち16年度中にまず1000店で販売を始めるとのこと。流石にスピード感が違いますね。
店舗ではスーパーやコンビニエンスストアでは手に入りにくい地域の特産品やこだわり商品を中心にそろえるとのこと。
このほかスマートフォン(スマホ)の取り扱いが不得意な高齢者も来店しやすいよう、店頭で注文できるカタログ通販も始めるそうです。同社は通販サイト「auウォレットマーケット」で飲料や菓子などを販売してきましたが店舗でもタブレットなどを使い簡単に注文できるため、店舗の食品販売とあわせて通販サイトの品ぞろえも現在の数千点から日用品を中心に10万点に広げるとのこと。
携帯電話は端末1台あたりの利用期間が長くなっており、買い替え需要が鈍化しているため、食品や日用品など消費者の日常生活に関わる商品の幅を広げて利便性を高め、NTTドコモやソフトバンクとの違いを打ち出す考えのようです。
一般社団法人結心会が目指す保険代理店の「多様化」の一歩先を行ってますね。
保険代理店でも物販はしたいと考えていますので、どこか組んでもらえる企業はありませんかね。
一方、居酒屋大手のワタミは店舗のブランド転換を進めています。年内に全体の6分の1にあたる80店規模を転換する計画で、一部店舗は幅広いメニューをそろえた「総合居酒屋」からメニューの専門性の高い「専門居酒屋」などに転換する方針。ワタミは昨年9月以降、既存店をマグロ料理に特化した居酒屋「ニッポンまぐろ漁業団」などに試験的に転換し、結果、売上高が10%以上伸びた店舗も多く、「何でもある複合店化」から「専門店化」へ転換を本格的にしていくそうです。
保険ショップもアリコ、アフラックショップといった保険会社系から多くの保険会社の品ぞろえがある複合店に転換して来ましたが、少し見直す必要があるのかもしれませんね。ターゲットを絞り込んだ「シニア向け保険ショップ」だったり「結婚しない独身者向け保険ショップ」はあっても良いと思います。
いずれにしても今後も他業種・他業態の展開を見守り、保険ショップ展開のヒントにしたいと思いますね。