2016年06月02日 17時25分更新
いよいよ5月29日に改正保険業法施行されます。
現在、金融庁が生保会社各社をヒヤリングで回っていますが、いよいよ間近に迫ったという緊迫感を感じます。
では、具体的にどうなるのでしょうか。
Dr.ウエノが勝手に予想してみました。
① 全代理店全種目手数料開示
銀行窓販だけでは銀行が受け入れないでしょうから、全代理店全種目で手数料開示す
るしか手はないでしょうね。
② 6月以降、代理店への直接入検スタート
直接、代理店入検がスタートするでしょう。
特にグループ内でWEBを使って保険相談申込みを一般の方から入手する業者を持っ
ている代理店は厳しい入検が入るでしょう。どの代理店がWEBを通じて見込み客を
購入しているかも表面化し、購入している代理店に入検が飛び火するでしょう。
アメリカンホームダイレクトがお金をジャブジャブ使って保険募集していましたが、
急遽、全てを辞めました。アメリカンホームダイレクト撤収と同様の理由で「リーズ」
の解釈が厳格化されるでしょう。
この流れの中、現在横行している「共同募集スキーム」はどう解釈されるのでしょうか
ね。
今後、代理店入検は「摘発型」となります。体制整備が出来ていなければ、業務改善命
令が直接代理店に入ります。そうした場合、引いていく保険会社も多いと思います。業
務改善命令の入った代理店と付き合い続けるかの判断が辛口になると思います。保険
会社が引けば、保険代理店に残された手は業廃です。
各地の財務局が入検しますので、各地の主力代理店は襟を正して入検に向け待機され
た方が良いと思いますね。
③ 一部代理店に過剰に支払われているインセンティブ、マーケットコミッション等々は
今年から無くなるでしょう。
ダイヤモンド誌に「お金まみれの代理店」が掲載されていましたが、お金まみれの要因
となっている保険会社が支払うマーケットコミッションやインセンティブは無くなる
でしょう。
某保険会社の方と話をしましたが、保険会社の社員が代理店社長と打ち合わせする内
容は、如何にして保険商品を販売して行こうかと言う打ち合わせでなく、幾ら売ったら
一体幾らくれるのかというお金の話ばかりで嘆かわしい限りだとお話しされていまし
た。まともな話だと思います。金まみれの保険代理店は、指摘されているように顧客に
手数料の高い商品を巧みに販売している人達です。こうした想いのない人達は保険業
界から一掃されるべきです。こうした金もうけ第一主義の代理店がのさばり、業界の信
頼を失墜させました。彼らは「何」を目指して仕事をしているのでしょうか。「顧客」
ではないのですか!
正直者がバカを見ない保険業界に戻るためにも厳格な改正保険業法適用を期待したい
と思います。
④意向把握等のエビデンス書類の保管期間は保険期間だけ保管することになるでしょう。
今のように書類保管期間を勝手に5年とかにしてますが業法上意向把握を如何にした
かが義務化された以上、これを立証する書類は保険が終身であれば一生保管する必要
があると思います。保険会社も含め少し大変なことになると思いますね。
勝手な予想ですが、皆さん如何ですか?
さあ、予想があたるでしょうか?
当たるも八卦当たらぬも八卦!?
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