2012年05月15日 13時06分更新
マッサージ器で窒息死!
えっという見出しが新聞に躍りました。
何でマッサージ器で窒息なんて???
新聞によると、電動マッサージ器を首回りに使って窒息死したとのこと。
何故??益々、謎ですね??
新聞に写真が掲載されていて漸く分りました。
元々、主に足裏を刺激するためのマッサージ器で、突起の付いたローラーが回転する仕組みのもの。これに、突起のあるローラー部分には「布カバー」が装着されているのですが、長年使っていると恐らく「布カバー」が外れたりするようですね。そうすると突起物が表面に現れ、これに服が巻き込まれて窒息死をされたようです。
メーカーでは、過去にも同様の事故があったとして、現在販売している機種は「布カバー」が付いた状態で無ければ作動しないものになっているとのこと。
なるほど、当時はPL(製造物賠償責任)として捉えて、製品の構造自体を修正したのですね。
メーカーのPL体制としては当たり前ですが。。。
今回の事故の機種は依然販売されていたもので、それが今回の事故になった模様でしたが、過去を考えるとメーカー責任は免れないと思いますね。
元々、足裏のマッサージ器を肩に使用すること自体考えられないことなのですが、メーカーとしては「こうした使い方も想定したリスク排除を出来る構造にする」か「きちんと説明書に首回りのマッサージでは服が巻き込まれて窒息死する可能性があるので使ってはダメです!」と表記を明確にしておく必要があります。
えっ、そこまで直接的ない言い回しでいいですかですか?
タバコを吸われる方はタバコのパッケージに何と書いてあるかご存じですよね。「肺がんになる可能性が高いので吸い過ぎに注意しましょう」的な表記があるはずです。アメリカでは「吸ったら肺がんで死ぬ」的な「警告」がしてあります。
この「警告」が出来ているかどうか、またこの「警告」が誰でもわかるように「絵」で表記されているかどうか(言葉だと子どもとか外国人にはわかりませんよね。だから、こうした警告は絵で表記する必要があるのです!)、誰でもわかるような場所に表記されているかどうかもポイントになります。
ちなみに、コンビニでモノを買うとビニール袋をくれますが、ビニール袋に「かぶったら窒息するよ」といった表記が、複数書かれていることをご存じですか。
これが、PLなのです!
PL事故は企業イメージを大幅にダウンさせますので、企業はPL対策を素早く、確実にやる必要があります。やらなければ同じ事故が発生した場合、より思い処罰となりますよね。特に「警告」表記はあらゆる使い方を考えて、こうした使い方はダメと説明書に明記する必要があります。電子レンジの取扱説明書に「犬を入れて乾かしてはいけません!」といった都市伝説がある位、この表記の問題は重要なのです。
と言っても避けられない、想定出来ないPL事故もありうるので、PL保険はメーカーは必須アイテムですね。
モノを製造されている業種の方、PL保険にちゃんと加入していますか?
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