2018年06月07日 18時11分更新
出産や子育てをIT(情報技術)の力で助ける「ベビーテック」のスタートアップ企業が増えています。
その一つにカラダノートのアプリ「陣痛きたかも」があります。陣痛間隔はお産の進みを知るのに必要な情報ですが、痛みを感じながら手書きで記録するのはかなりの負担。このアプリはスマホ画面で間隔などを記録するもので、産院到着時に助産師さんに見せるだけで状況を伝えられたと好評とのことです。更に当該社は「妊娠管理」や「離乳食の食材の情報」など、子育て世帯を支える複数のサービスも展開しています。
母子手帳もデジタル化が進んでいます。エムティーアイの「母子モ」は80以上の自治体と連携し、それぞれの自治体に専用のサービスを提供しています。育児情報サイトのベビカムが3月に始めた母子手帳アプリ「すこやこ」はアナログニーズも根強いことを踏まえ、リアルの母子手帳のページを撮影して丸ごと取り込めるようにしています。
日本では子育てをITに頼ることに罪悪感を持つ親が少なくないそうですが、手書き作業が「常識」の状況が続いた保育園や幼稚園にもベビーテックが浸透し始めているそうです。
ユニファの「るくみー午睡チェック」は、うつぶせ寝などによる突然死を防ぐための小型のIoT機器。保育園で寝ている子どもの服に、直径約4センチの機器を付け、体の傾きや動きをセンサーで認識し、タブレットに情報を送るというもの。人の見守りは引き続き必要ですが、保育士らが5分おきにしていた記録を自動化し、業務負担を大幅に減らし好評とのことです。
保育園と保護者をつなぐサービスを提供するのはキッズダイアリーで、約100カ所の保育園や幼稚園に対して登降園や遅刻・欠席、体温などを管理するアプリを手がけています。管理者、保育士らスタッフ、保護者それぞれに専用画面を用意し、園バスの位置情報や食事の摂取状況などの項目を設け、利用者は必要な内容を選び使うというものです。
何でも「〇〇テック」ですが、ベビー業界にも「ベビーテック」の波が押し寄せています。
世界的に見ても、子育てしながら働く女性は増え、負担を軽くする技術のニーズは増えてきています。
要するに「子育て支援」は、ママからのニーズが高いのです。近くにこうしたアドバイスが出来る方がいれば、ITに頼らなくても良い訳です。保険代理店は地域に住むママも支援していく必要があります。保険ショップでは、子育てを終えたママが若いママに子育てのアドバンスもしていて、価値を高めて来ました。
保険代理店もベテランママが多く雇用されているので、こうした対応が出来ることを前面に押し出し、積極的に「リアル子育て支援」を打ち出すべきではないでしょうか。
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