2013年01月24日 10時42分更新
金融庁の自動車賠償責任保険審議会は17日、2013年度から自動車賠償責任保険(以下、自賠責保険)を全車種平均で13.5%値上げすることを決めました。
自賠責保険は2008年に平均24.1%値下げしましたが、その後、保険金支払いが増加し収支が悪化したための値上げとなりました。
一般的な2年契約の自家用乗用車で2890円、軽自動車は4400円高くなるようです。
えっ、何で自賠責保険の値上げを金融庁が決めるのかですって?
それは、自賠責保険は「国が運営しているから」です。
自動車賠償責任法という法律があって、原動機付き自転車を含む全ての「車」には自賠責保険に加入しなければならないと決められているのです。
最近は交通事故死亡者も減少しましたが、一時期は「交通戦争」と言われ毎年1万人以上の方が亡くなっていました。
交通事故の場合には、亡くなった「被害者」がいれば、車で牽いて被害者を死亡させた「加害者」が生じます。
大黒柱を失ったら、遺族はその後の生計を立てられなくなりますよね。
そのため、国が法律で自賠責保険に加入することを義務付け、最低限度の「補償」(死亡の場合3千万円が支払われます)が出来るようにしたのが、この自賠責保険なのです。
従って、自賠責保険は「強制保険」と言われているのです。
車の車検時に重量税、自賠責保険が諸経費と掛るのは、こうした背景があるんですね。
「強制保険」に対して、「任意保険」があります。
これが、各保険会社が販売している自動車保険です。
強制保険だけの死亡時3千万円の補償では、とても足りませんので、それを任意で保険加入するというものです。
対人賠償責任保険は保険金額としては「無制限」でご加入されている方が圧倒的に多いと思いますが、万が一のことを考えれば、無制限で入っておかないと不安ですよね。
また、自賠責保険は、あくまで「対人賠償保険」です。
相手車両を破損させた場合の「対物賠償保険」は任意保険だけです。
その意味でも、任意で加入する自動車保険は不可欠な保険ですよね。
昨年来、任意の自動車保険料も保険金支払いの増加で値上がりました。任意保険に強制保険共に値上がると家計を圧迫しますね。
自動車保険は各保険会社によって保険料が異なります。
事故を起こした際の対応も各保険会社に差はありません。
それだったら少しでも安い保険料の方がイイですよね。
通販系自動車保険にご加入されることをお勧めしていますが、何処で加入できるのといった質問を良く受けますが、保険ショップに行かれると販売していますので、是非寄られて見積もりだけでも取られることをお勧めします。
今ご加入の自動車保険証券と車検証をご持参いただければ直ぐに保険料を見積もりしてくれますので、自動車保険の満期の際には保険ショップに行ってみて下さい。
お勧めでーす。
前の記事
次の記事
2月6日の結心会定例会の基調講演を第一勧業信用組合 新田信行理事長にお願いしたところ、金融庁から保険代理店が求められて...
ネクタイ派手夫 03月01日18時00分