2018年07月26日 18時41分更新
2017年の日本人の平均寿命が男女ともに過去最高を更新したとの厚生労働省の調査結果が各メディアで報道されました。
実に「女性が87.26歳」、「男性が81.09歳」。
2016年に比べ女性は0.13歳、男性は0.11歳のプラスで、過去最高の更新は男性は6年連続、女性は5年連続だそうです。
『平均寿命は死亡率が今後も変わらないと仮定し、その年に生まれた0歳児があと何年生きられるかを表す指標』
厚労省の試算では、2017年生まれの男女が75歳まで生きる割合は男性が75.3%、女性が88.1%、90歳まで生きる割合は男性が25.8%、女性が50.2%となりいずれも過去最高になったそうです。今生まれる女性の半分は90歳まで生きるという試算は大変な数値だと思います。因みに、戦後間もない1947年の平均寿命は、男性で50.06歳、女性で53.96歳ですので、ライフスタイルも大きく変わるのも仕方ないことだと思いますね。
厚労省は、がん、心疾患、脳血管疾患の日本人の三大死因による死亡率の低下傾向が平均寿命を押し上げているとみていると報道されましたが、2017年生まれの人が将来、がん、心臓病、脳血管疾患のいずれかで死亡する確率は、男性で50.71%、女性で45.96%。仮にこれらの病気で亡くなる人がゼロになれば、平均寿命が男性で6.81歳、女性で5.61歳延びると推定しています。
老後も元気で働けて子や孫やひ孫に迷惑をかけずに生涯を終えるために「体」と「心」と「財布」の3つの健康が益々大切になってくると思います。
厚労省は「健康意識が高まり、生活習慣改善の取り組みが個人や企業の間で進んでいることが影響している」と分析していますが、保険に加入することで健康をより一層意識するための健康増進型保険も相次いでいます。
住友生命は満を持して健康増進型保険「バイタリティー」の発表をしました。従来の健康増進型保険と比べ、運動や健診の受診状況に応じ加入後の保険料が変動することが特徴で、健康増進活動を継続すると保険料は最大30%割り引かれる反面、怠けると保険料は10%を上限に引き上がるという仕組み。更に加入者には歩行やスポーツジムの利用、健診の受診でポイントを付与し、年間の累計数に応じ加入者の階層が決定し、この階層をもとに翌年の保険料が決まるという新しい仕組みを導入しています。
生保業界は低金利が長期化し稼ぎ頭だった貯蓄性商品の販売停止や抑制が相次ぐ中、生保各社は健康増進型保険で活路を開く展開を繰り広げていますが、何となくお客様と保険会社の考え方に乖離があるように思えてなりません。
保険加入者を元気にするサービスにこそ注力し、加入者全員が「体」と「心」と「財布」の3つが健康になるためのお役立ちをすべきだと思いますね。
次の記事