2014年01月27日 13時31分更新
【相転移 phase transition】
物質が化学的,物理的に一様であるとき,その均質な部分を相と呼ぶ
が,一般に物質は,例えば水(液相)が氷(固相)になったり水蒸気(気相)
になったりするように,温度や圧力などによって異なる相をとる。
このように,物質がある相から異なる相に移ることを相転移,または
相変化という。単に転移ということもある。また相転移の起こる温度,
圧力などを転移点と呼ぶ。身近な相転移として,上述の例のように
気相‐液相間の転移,液相‐固相間の転移があるが,このほかにも
強磁性体や反強磁性体が転移温度(前者の場合キュリー温度,後者では
ネール温度と呼ばれる)で常磁性を示すようになる磁気転移,超伝導体
が超伝導状態から常伝導状態に移る超伝導転移,液体ヘリウム(4Heの
液体)の超流動相(液体ヘリウムII)が常流動相(液体ヘリウムI)に転移する
超流動転移などが典型的な例である。(世界大百科辞典より)
なんてことはない。水が水蒸気に変わることだ。
日常私たちが経験していることが、実はすごいことであり、
なかなか示唆にとんでいることがある。
と、以前、講演家の小田全宏さん(http://ja.wikipedia.org/wiki/小田全宏)
に聞いたことがある。
水は、零度から徐々に加熱されると、99.9999999度まで
液体である。
しかし、100度になった途端に気体に変化する。
つまり、全く違ったモノになってしまうということだ。
ある瞬間、予想もしなかった変化が現れるということだろう。
しかし、その前提には、コツコツ連続して加熱していたことを忘れては
ならない。
コツコツの連続の上に、不連続な突然の変化が訪れる。
また、先日亡くなった船井幸雄先生(http://ja.wikipedia.org/wiki/船井幸雄)
の著書の中に、「百匹の猿」という事例がある。
ある群島の小島で、子ザルが、与えられた餌の芋を浜辺で洗って食べ始める。
やがて、その行為が群れの中に広がり、百匹目のサルが芋を洗って食べ始めた
瞬間に、何の交流、伝達手段を持たない離れた小島の他の群れが、芋を洗って
食べ始めるのだそうだ。
物質の変化と生き物の心の変化を同じに語ることはできないかもしれないが、
マーケティング・市場の好転を期待しつつ、仕事をしている私たちには、
励みになる。
船井さん逝去のニュースを知り、思い出してみた。
水よ、蒸気になって機関車を走らせよ!
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