2017年09月26日 17時50分更新
カタログやネット通販大手の「ベルメゾン」の千趣会が、今年8月から『女性向け投資教育のオンライン講座』を始めました。
既にベネッセコーポ―レーションがカブドットコム証券と提携して今年2月から「kabu.study」をスタートさせていますが、最近、こうした女性に強い企業が女性向け教育に力を入れていますね。
今回のベルメゾンの女性向け投資教育オンライン講座は、主に投資経験のない主婦らを顧客に想定し、株や金銭の基礎知識などを約1ヶ月半の無料講座で学んだ後、5ヶ月分の本講座を受講するという内容。週に一度程度、専用のサイトで配信された動画を視聴し、ネットで講師に直接質問したりメールマガジンで質問を共有したりすることも出来、現在は「お試し無料期間」として約3000人が受講しているとのことですが、いよいよこの内容が本格的に9月下旬から「有料」でスタートするようです。
千趣会が20~60代の女性約3000人に行った調査では「将来のお金の不安を感じる」と回答したのは約7割にのぼり、「将来の暮らしのためにお金について勉強したい」との回答は6割強に達したそうです。
女性投資講座は、他の企業も手掛けていますが、初心者にとって「知らない会社」に申し込むというハードルが高いそうです。そこで「ベルメゾンの知名度」を生かせば需要が見込まれると判断して本事業展開を決定したそうです。ここは「納得!」ですね。
「リアルセミナー」も月一回、東京都や大阪府などで開催し、会場では会員同士の交流もしてもらう予定とのことです。1回の参加人数は200~300人を見込んでいて、受講終了後もメールマガジンなどで学習情報を共有し、講座を切っ掛けに顧客との関係を維持していきたいとしています。
千趣会は保険代理店と提携して保険ショップも運営しているので、保険の勉強会も今後は展開して行くんだろうなと勝手に想像しています。
こうした展開は保険ショップで取り組むべきと常々申しておりますが、地域限定であれば、保険代理店のブランド力は十分ありますので、可能かと考えます。
証券会社や投信会社と組んで投信教育をしたり、地元のママサークルと組んでママのためのマネーセミナーを開催したりといった取り組みをすることに意義があると思います。
最初は集客出来ないかもしれませんが、やり続けることが肝要かと考えています。
保険代理店は地域に貢献する使命があります。女性に投資教育等をすることは使命の一つだと考えます。
保険ショップをフィナンシャルショップに変化させようと5年以上前から言い続けていますが、千趣会やベネッセの展開を背景に、我々も本気で取り組んで行くタイミングを迎えていると思います。是非、トライしていきましょう!
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