2015年11月05日 17時57分更新
3年ごとに発表されている生命保険文化センターの調査報告、ご覧になったことがありますか。生命保険文化センターで検索いただくと出てきますので是非ご覧下さい。
その中で幾つかピックアップしてみたいと思います。
■直近の生命保険加入の理由
最も多いのが「希望に合った生命保険だったので」で、35.6%を占めています。3年
毎の調査ですので振り返ってみると、平成21年は33.1%、平成15年は31.2%
と確実に伸びています。
逆に平成15年調査で24.1%もあった「営業職員や代理店の人が知り合いだったので」
は今年の調査では17.5%と大幅に減少しています。
同じく大幅に減少している理由は「掛け金が安かったので」で、17.5%。平成18年
の調査では22.9%と第二位の理由だったのが四位に後退しています。
「保険料が安い」ではなく「保障内容を考え吟味し納得したから加入する」という理由に
この10年で大きく変動したと考えます。
■直近の生命保険加入時の情報入手経路
ダントツの一位は不動の「生命保険会社の営業職員」からでした。ただ、平成21年調査
の55.6%から今年の調査報告では48.9%と初めて50%を切りました。
一方で「保険代理店」が伸ばしており平成21年9.7%から平成27年調査では12.
9%となりました。内訳は、保険代理店の営業職員が8.6%、保険ショップや銀行窓口
が4.3%となっています。
情報収集の場として、複数の保険会社を取り扱う保険代理店が重宝されている結果が良
くわかる結果だと思います。
■直近で生命保険加入したチャネルは?
こちらもダントツの一位は「生命保険会社の営業職員」で、59.4%となっています。
この数値ですが、平成15年調査で71.8%、平成21年調査で68.1%、平成24
年調査でも68.2%を占め圧倒的な強さを示していましたが、大幅に減少している結果
となりました。
替わって保険代理店が13.7%と第二位に躍進しました。平成15年調査で6.7%、
平成24年調査でも6.9%しか占めていなかった保険代理店チャネルがこの3年間で
大幅に保険加入の場として認知されたことを証明しました。
■生命保険加入チャネルに満足している点
・手間がかからない 29.8%
・相談に迅速に対応してくれる 25.5%
・定期的な訪問がある 25.3%
・保障内容の説明や手続きの対応が良い 23.8%
・商品知識や保障見直しの提案力が良い 17.4%
・マナー・態度が良い 16.0%
・生命保険や他の金融商品に関する商法提供がある 6.4%
・サービス品の提供やイベント招待がある 3.0%
・特に満足している点はない 16.2%
特に満足していないは平成21年調査18.5%、平成24年調査17.2%から着実に下がっています。素晴らしいことだと思います。
現在、全国に保険ショップは2200店ほどしかありませんので、その中で保険ショップを通じての情報収集が全体の4.3%、保険加入チャネルとして4.7%のシェアを獲得出来ていることは、保険ショップの役割は「認知」されたと考えます。
保険ショップは「物流」としての役割を果たせるようになりましたが「流通」としての役割は今一歩と考えます。
保険ショップの皆様、精進を重ね、お客様のために日々頑張って行きましょう!!