2016年03月03日 17時21分更新
ある程度の年齢の方なら、二股ソケットの発明が今日のパナソニック
(松下電器)を創ったことを知らないことはないと思う。
それとは関係なく今回は、受診の二股「セカンドオピニオン」のお話。
現在受診している病院以外に受診することに対して、何となく後ろめたい
気持ちを持つのは、皆さん経験のあることだと思う。
ましてや、昨今、日本は二股三股等、浮気者にやけに厳しい。
受診のこととは全く関係がないにもかかわらず、ドライに割り切れないのが、
私達らしいのかもしれない。
せっかくの信頼関係を崩したくない、裏切り者と呼ばれたくない、
浮気者の汚名を受けたくない、面倒くさい、どうせ同じだろう、等々。
紹介状をもらうのにも時間がかかる。以前、「俺が信用できないのか!」
と怒鳴った医師がいたと聞いたことがある。
セカンドオピニオンを受けるまでの障壁は多々発生する。主に心理的な
要因が多いようだが。
現に、病院では「セカンドオピニオン外来」を設けるなど、むしろ推奨
している感もあるにかかわらずだ。
最近身近でセカンドオピニオンに関しての経験をしたのでご紹介したい。
私の知人は、30年来関節の痛みで悩んでおり、この5年ほどは手術を
勧められていた。
この間いろいろ情報を集めては、何回か手術の予約をするに至ったが、
直前で運動療法などに出会い、中止をしてきた。
しかし最近、そのような対症療法では限界が来て、いよいよ手術を受ける
最終決断をし、予定をフィックスした。
リハビリを含めて3週間の入院予定だ。まず、左を手術、退院して半年
経過後、右を手術し、また3週間の入院予定だ。
知人は主婦で仕事も持っている。合計6週間の不在は、家族にとっても
大きな負担だ。
そこに、新たなる病院情報が。
にわかには信じられない情報だった。
ある専門病院では、左右同時に施術し、しかも6日で退院だという。
6週間が6日になると?6週間が5週間になら、まだしも。
しかし…
治療費が高いのだろう
なかなか受診できないのだろう
他の病院で受診していたら断りの理由になるだろう
やっぱり6日は特別の例だろう
ちょっと遠いから…
やはり、嘘だろう…
なんて言葉が脳裏によぎったと言う。
相談を受けた私は背中を押した。
意を決した知人は、取りあえず受診に行った。
全て杞憂だった。
全て事実だった。
左右同時手術の経験者にもその場で複数回、経験談を聞いた。
間違いなかった。
セカンドオピニオン、やはりやってみるものだ。
そういえば、今から数年前「切らずに治すがん治療」重粒子線治療に
どれだけの人が眉毛に唾をつけまくったか。
医療情報に精通したり、科学的根拠に基づいた医療情報にたどり着く
すべを知っていることで、わたしたちの価値は上がる。
治療方法の選択肢を広げるお手伝いも、私たちの役目であろう。
病院選び・セカンドオピニオンにおけるフタマタは、躊躇することは
ないようだ。
最近の私の個人的経験に基づくお話でした。
ところで皆さん、「患者申し出療養制度」をご存知か??
2月24日NHKクロゲンの話題です。
http://goo.gl/GGH6tV
(Google url shortenerにてURLを短縮しています。)
前の記事
次の記事