ソニーが電気炊飯器と電気暖房座布団を発売開始?!
なんて、冗談もほどほどにしろと怒られそうだが。
戦後まだ「東京通信工業」と称していた頃のソニーは、通信機械の需要など
ほとんどない状況下で、食わんがために
木製のおひつの底にニクロム線を張った電気炊飯器を開発販売した。
しかし、当時の電気の電圧は安定せず、また、しょっちゅう停電があり、
その上、精米機も行き渡っていず、まともな銀シャリが炊けなかった。
従って大した売上は得られなかった。
一方、電気座布団は、和紙の間にニクロム線をはさんだ構造だが、几帳面な
日本人は座布団を畳んでしまうので、ニクロム線がショートして発火し、
度々火事の原因となった(他社の製品)ので、販売を中止した。
以上は、ソニーの創業者、井深大さんから直接うかがった話だ。
井深さんは「日本のエジソン」と言われた人だ。
火事のことを思うと井深さんは夜も眠れなかったとおっしゃっていた。
ロバート・ベックさんは、6週間保険が売れなく、うつ病のような症状に
なった話が定番だった。
ジャック・ウエルチは、若い頃、GEがことごとく日本の企業に打ち負かされて
いく経験の悔しさをよく語っていた。
私の出会った成功者達は、成功談義、成功自慢をしなかった、皆、失敗談義を
懐かしそうに楽しそうに話していた。
きっと、成功とは、失敗談義や苦しかった事を楽しそうに話ができるように
なることなのかもしれない。
失敗の中に学びを得ることなのかもしれない。
そして、この大人達は、どんな成功自慢話よりも失敗談が人々を勇気づける事
を知っていたに違いない。
ちょっと話は違うが、ソニーグループの売上は金融グループが支えているとの
お話は、なんか喜んで良いのか複雑な気持ち。
この中でソニー本体が学んでくれたら嬉しいのだけれど。
頑張れ、技術と発想のソニー(株)
電気座布団研究しますか。