2017年08月17日 17時21分更新
イオンは2025年までに全国100カ所以上に「シニア向け大型店」を設けると発表しました。
巡回バスなど来店しやすい仕組みを盛り込むほか、ステッキや老眼鏡などの商品も充実させるとしています。
開業から20年以上が過ぎた店を中心に改装を進め、一部新店もシニア型に展開するとのことで、対象店舗数は大型スーパーの約4分の1から5分の1にあたるそうです。
シニアは朝早く起きる?ということで、早朝7~9時の来店にポイントを付けたり、歩数に応じてポイントを付けたりして、来店を促したり、体操教室や健康的な食生活のセミナー、習い事の発表会といったイベントをほぼ毎日開くことで来店誘導を図っていますが、こうした店舗が広がりますね。
シニア向けの実験店で、健康に効果がある食品の試食をしたところ売り上げが通常の数百~1000倍になった商品もあったそうで、減塩食品などの試食等も積極的に実施するそうです。
「シニア」をどう取り込むかは商業施設にとって「鍵」になることに異論はないと思います。
最近では、スーパーに「麻雀店」を設置している所もあります。当然、賭けは禁止ですが、店内の弁当等の持ち込みはOKとのこと。テレビで紹介していましたが、平均4時間は麻雀を楽しむという60~80代の方が多いそうです。皆さん「認知症予防」のために麻雀をされると発言されていました。「ボケ防止」に頭の体操で麻雀。麻雀の捉え方も大きく変貌している訳ですね。
メンツが足りないと店舗の方が麻雀に参加されていて、これがスーパーで展開されていることに驚きを感じざるを得ませんでした。
シニア向けに管理栄養士による食生活改善相談会もスーパーでは日常開催されていて、相談に行ったお客様はそのまま不足していると言われた野菜を購入してられました。いつもは買わない野菜を買って貰える動線を作るとすると面白い企画だと思います。
最近は有機野菜をネットで買うという方も多いですよね。某ネット野菜屋さんの顧客数は何と20万世帯。誰がどうやって育てた野菜かを調べてでないと買わないという客層も増加し続けています。ネットで野菜はシニアには難しいと思いますので、やはり、お近くのスーパーをシニア向けに改装していくしか手はないと思います。
こうしたシニア向けの大型店に保険ショップが入った場合、如何に商品シフトを組むのでしょうか。商業施設の変化に保険ショップはついて行けるのか。保険ショップも日々、変化し続けなければ生き残れないと思いますね。