2018年09月27日 18時03分更新
200人以上の死者を出した西日本豪雨で被害を受けた建物や自動車の保険金支払額が大手損害保険3グループで約1500億円に上る見通しとなったと報道されました。広範囲に及ぶ浸水で建物や工場設備などの被害が膨らんだもので、今後の調査で支払額はさらに膨らむ可能性もありますが、現段階でも、台風ではない豪雨を中心とした風水害では過去最大規模と報道されています。
因みに、過去の風水害等による保険金の支払額をご存知でしょうか。
日本損害保険協会調べでのデータをご参考までに表記したいと思います。
順位 |
災害名 |
地域 |
年月日 |
支払保険金 |
1位 |
平成3年 台風19号 |
全国 |
1991年9月26日~28日 |
5680億円 |
2位 |
平成16年 台風18号 |
全国 |
2004年9月4日~8日 |
3874億円 |
3位 |
平成26年2月 雪害 |
関東中心 |
2014年2月 |
3224億円 |
4位 |
平成11年 台風18号 |
熊本等 |
1999年9月21日~25日 |
3147億円 |
5位 |
平成27年 台風15号 |
全国 |
2015年8月24日~26日 |
1642億円 |
6位 |
平成10年 台風7号 |
近畿中心 |
1998年9月22日 |
1599億円 |
7位 |
平成16年 台風23号 |
西日本 |
2004年10月20日 |
1380億円 |
8位 |
平成18年 台風13号 |
福岡等 |
2006年9月15日~20日 |
1320億円 |
9位 |
平成29年 台風21号 |
全国 |
2017年10月21日~23日 |
1217億円 |
10位 |
平成16年 台風16号 |
全国 |
2004年8月30日~31日 |
1210億円 |
皆さん、ご記憶ありますでしょうか。
平成3年の台風19号は東北で被害が大きく、リンゴが落ちて農業に大打撃を与えた災害で、当時、ネクタイ派手夫も損保会社の仙台支店に勤務していて、建設中のダムの土砂が全て流出したり、建設中のビルが風で倒壊し現場に行った記憶が蘇って来ますね。
損害保険はこうした災害時に対応し、被災者の皆さんが復興にあたる力になります。その意味で社会性が高い商品を販売していると言えると思います。損保会社各社は保険金支払いに早く対処するため全国各地の査定社員を総動員して泊まり込みで対処します。最近はドローンを活用して空中撮影で事故物件の確認等をしたりして昔と比べれば雲泥の差で支払いが早くなっていますので、よりお客様の復興の力になっていると思います。
そして、9月1日は「防災の日」となります。関東大震災があった日で東京でも避難訓練等が実施されます。多くの方が災害に備えた保険を探されていると思いますので、保険ショップは「告知」をしっかりして、お客様のご心配を解消すべく動き時です。台風の本格的シーズン突入前、地震保険、雪害に備えて、8月~9月は保険ショップでも損保商品の取り扱いを強化すべき時になります。
簡単な災害に向けた火災保険、傷害保険、自動車保険車両保険をまとめたチラシを作って、商業施設であればチラシをハンディング、訪販系の方はポスティングをして「まずは保険内容を知っていただく」ためのアクションを起こして行きましょう。
保険ショップでは損保については、こうして月を決めて年2回だけ取組めば通年の成果に繋がります。たまには損保、頑張ってみましょうーーー!!