2018年01月11日 18時23分更新
平成28事務年度金融レポートで「量」ではなく「質」を求められました。
お客様への役務やサービスの「質」が高いと判断されれば、対価性が認められ、インセンティブ報酬等を支払うことが容認される流れに代わろうとしています。そこで、この「質」を如何にお客様や外に向かって「見える化」させることが必要となります。
「質」を見える化させる一つの指標として、「資格」があると思います。
代表的な資格はFPの資格で、資格取得者はお金と時間を使って資格を取得している訳ですから、持っている方と持っていない方を区別する必要があると考えます。更に、FP資格は外部講師の勉強会等に参加して年間一定単位を取得することが求められ、毎年最新情報を自ら入手するよう義務付けられています。このように一旦取得した資格を維持するために毎年お金と時間をかけて勉強していれば、お客様に質の高い提案が出来ているという立証になると思います。
この他に、相続診断士とか子育て保険アドバイザーとか終活診断士とかといった資格が一杯あります。どの資格を取得したら「質」が高いと評価されるかは保険会社判断になると思いますが、この機会に、こうした資格ビジネスを持たれている事業者が一つのプラットホームを作って、共同戦線で資格の推進をしていけば良いと考えています。プラットホームを作っておけば、保険会社からの各種要望に合わせた資格の構築も簡単にできると思います。
同様に、保険業界には色々な「研修」があります。
一泊二日で缶詰での勉強会とか特殊マーケットに特化した勉強会等が昔は花盛りでしたが、最近は委任型募集人が激減したこともあり、下火になっています。しかし、リスクマネージメントを追求する勉強会等、素晴らしい内容のものが多く、この機会に、こうした教育事業者も一つのプラットホームになるべきだと考えています。
誰かが声を掛けて、こうした展開をしてくれませんかね。
近々、新たに一般社団法人が誕生すると聞いています。損保の中小零細代理店、ディーラーや中古車販売、整備工場、不動産業、旅行代理店といった兼業代理店、生命保険代理店、少額短期保険代理店も加盟することができ、質を高めるために何をすべきかを求める主旨の会になります。この会で、こうした資格、研修がプラットホームを作れれば良いのですが。
保険代理店も日々、研鑽を積んで行かないと生き残れなくなりました。
「質」には、代理店としての質もありますし、募集人個々の「質」も求められます。代理店の「質」は、内部監査体制ができているといった評価基準はあると思いますが、募集人個々の質はこうした資格や研修を如何に頑張って取り組んでいるかにかかっていると思います。
何を「質」と考えるかを保険代理店みんなで考えて行かないといけませんね。
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ネクタイ派手夫 10月13日19時01分