2016年06月02日 17時15分更新
5月19日のNHKおはよう日本で自転車保険義務化のニュースが放送されていました。
こんな内容です。
『兵庫県は去年、全国で初となる自転車保険の加入義務化に踏み切った。その背景には自転車事故で高額賠償金が請求されるケースが相次いでいるからである。8年前、神戸市で自転車に乗った男子児童が歩行者の女性をはね意識不明になった事故で、神戸地方裁判所は児童の母親に対し9500万円の賠償を命じた。兵庫県企画県民部交通安全室長は、「運転する側が事故を起こした場合の経済的負担、深刻さを身にしみていただき日頃の運転に備えていただきたい」と話した。
加入者を増やすために、県は子どもたちへの啓発活動を行っている。
加古川市の中学校では兵庫県警が交通安全講習を行い、自転車通学を始めた新入生に対し自転車保険の大切さを説明した。
一方、兵庫・三田のJR三田駅にある駐輪場運営の会社は、駐輪場の利用と自転車保健をひとつにした契約プランを初めて設けた。県は今年度の保険への加入率を改めて調査し分析した上で、行政や地域、企業など県全体で対策を進めていきたいと考えている。』
条例で決めても罰則規定があるわけではないので、中々浸透しませんね。加入の仕方が分からないという方もニュースで登場されていました。
如何に自転車保険を身近に感じられるかがカギだと思います。
7月1日からは大阪府が条例で自転車保険義務化となります。が、義務化しようとしている自転車保険については各自で調べて加入するようにというコメントがあるだけ。これでは何のための義務化か分かりませんね。ニュースの様に駐輪場が駐輪料金とセットで自転車保険を販売すれば加入者も分かり易いですし、いざ何かあった場合には何時も使っている駐輪場に言えば良いので利便性は高いですよね。あとは自転車購入時に自転車店で自動車の自賠責保険のように「強制加入」させるしか手はないと思います。各自治体任せでなく国が立法化するしか手はないでしょうね。
一方で保険会社は大丈夫なのでしょうか。年間保険料2000円で万が一何かあった時には数千万円の支払いとなります。単純に1000万円支払うとすると保険加入者5000人分の保険料が飛ぶことになります。
従って、入口で「きちんとした交通安全教育」が大切かと考えますね。
公益財団法人日本サイクリング協会では入会をしてきちんと交通安全を理解した方専用の団体保険を準備してあります。自転車保険の保険料は3000円と別途、協会入会金が必要となりますが、入口を大切にきちんと自転車に乗ろうという方はサイクリング協会の自転車保険に加入されることをお勧めしています。
各自治体で次から次に加入が義務化される自転車保険、一方、正直取りたくない保険会社、どうやって入るのか分からないという一般消費者。
これを結び付ける何かの登場が必要だと考えます。
この何かを現在、一般社団法人保険健全化推進機構結心会が構築中です。
ビックリの取り組み方法を乞うご期待!!!
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