2014年12月15日 12時10分更新
保険募集に関して「高齢者対策」を具体的に決められていますか。
少なくとも、あなたの代理店では高齢者に如何にして対応するかの「内部規程」を作成する必要がありますよ。
保険募集に関しての高齢者対策って何故必要か分かりますよね。
高齢者は、耳が悪い、目が悪い、理解力が落ちている等々と失礼ですが「健常者」とは異なるからです。斯く言うDr.ウエノも老眼なので、実際パンフレットや保険提案書とかが見にくく、衰えて来てるな―と歳を追うごとに実感しています。加齢は人間として仕方ないことですからね。
従って、高齢者には通常の場合と異なる保険募集態勢を構築することが求められています。
金融庁の監督指針では、
といった対応をするように書かれてます。
上記三つの選択肢の中で、確実な所では「親族立ち会い」が良いでしょうね。
高齢者の子どもが立ち会って契約するのが一番のトラブル防止にはなると思いますが、子ども達と同居している高齢者が少なく、実態として出来るかと言われると難しいとは思います。
であれば、複数の募集人が同時に立ち会い、何度も会って親切丁寧に説明をして保険加入を促すという流れを取るしかないと思います。
これを皆さんの「代理店としての内部規程」を作って、募集人全員に徹底周知させ、実際に行うことが必要となります。
支店や保険ショップが複数ある場合には、「ここの支店では徹底出来ていたが別の支店では理解できていなかった」では済まされません。代理店に所属する全ての支店や保険ショップが「同じ規程に基づき同じ行動を取れない」と、そもそも保険代理店に求められている「態勢整備」が出来ていないことになります。
こうした内部規程は、お客様苦情処理の内部規程、個人情報取扱の内部規程等々と作るべきものは相当数あります。
これらを来年3月までには作らないと、再来年4月に施行されるとされている改正保険業法に対応できません。
多くの保険代理店さんは、こうした動きを全くされていませんが、金融庁が求めているのは、こうした内部規程を作って全募集人が規程を守って行動し、不具合が生じたら内部規程の見直しを含めた態勢の修正を行い、改めて行動し直すことです。いわゆる「PDCA」サイクルを回せるかがポイントです。
PDCAサイクルを回せて常に新しい態勢が導入出来るようにすることが肝要なのです。
その基軸となる内部規程を作らずして、スタート出来ません!!
まずは、今、現状でやっていることを文章に落としてみることからスタートしてみて下さい。分からなければ、コーチを探して相談することです。
手遅れにならないことを祈っていますよ!
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