2013年09月03日 12時18分更新
医療ミス!
あってはならないことですが、大学病院など全国の主な医療機関273か所から去年1年間に報告された医療事故の件数は2500件を超え、過去最多に上ることが日本医療機能評価機構のまとめで分かりました。
医療事故の分析などを行っている日本医療機能評価機構によりますと、医療事故が起きた場合、法律で報告が義務づけられている大学病院など全国の主な医療機関273か所から去年1年間に報告された医療事故は、2535件!!
これは、おととしより52件多く、平成16年に調査を始めてから最も多くなりました。 「異常値」といっても過言ではないですよね。
このうち医療事故との因果関係は分からないものの患者が死亡したケースは、おととしより40件増えて180件に上ったほか、障害が残った可能性が高いケースは298件あったということです。
事故の内容では、投薬の方法や量の間違いのほか、体内へのガーゼの置き忘れ、それにベッドからの移動の際の転落などが目立つということです。
このほか、医師や看護師などが一歩間違えれば重大な医療事故につながりかねないと感じた「ヒヤリ・ハット」の事例は、去年1年間に全国の559の病院で69万件を超え、過去最多に上りました。
日本医療機能評価機構は、「依然として同じような事故が繰り返し起きているので、医療機関は今回の報告を確認して医療安全の取り組みに役立ててほしい」と話していますが、東京電力同様、危機管理の感覚が全く喪失してしまっていますよね。テレビドラマでもこうした医師が登場して来ますがドラマだけの世界ではないのが実態なのです。
こんな事があってはなりませんが、「医者用の賠償責任保険」という商品があります。
こうした「医療過誤」を対象に、万が一医療ミスで患者さんが亡くなったという場合に被る法律上の損害賠償を負担すると言う保険で、医師会を通じて販売をしています。
流石に保険に加入しているから医療過誤があっても良いと思っている医者はいないと思いますが、こうした『専門職用の賠償責任保険』ってあること自体が悪のような気もしますね。
『専門職用の賠償責任保険』には、この他、弁護士賠償責任保険、税理士賠償責任保険といった「士業」対象のものもあります。保険代理店向けに「代理店賠償責任保険」までありますので、何とも言えませんが。
専門職の方で保険をお探しの方は一度お近くの保険代理店に相談してみて下さい。
それにしても損害保険って何でもありますよね。
だから損害保険は面白い!!
前の記事
次の記事