2012年11月19日 10時05分更新
11月16日の日本経済新聞に「知的財産権」の記事が掲載されていました。
余り目にしない知的財産権ですが、久しぶりの活字に思わず目が行ってしまいました。
内容は次の通りです。
『運動靴のデザインが酷似しているとして、ドイツのスポーツ用品メーカー「アディダス」が、通販大手「ニッセンホールディングス」の商標登録を有効と判断した特許庁の審決取り消しを求めた訴訟の判決があり、知財高裁は「混同の恐れがある」と判断し、請求を認めた。』というものです。
アディダスのデザインは「3本の斜めのストライプ」が特徴ですが、ニッセンは「4本のストライプ」で商標登録されていて、これを知財高裁は「4本のストライプの間に存在する空白部分が色の塗り方などによっては3本のストライプに見え、アディダスの著名な商標を連想させる」と指摘しました。
現物を見たことはありませんが、文章を見ているだけだと結構怪しい感じがしますね。
こうした「知的財産権」をご存知ですか?
「知的財産権」については次のようなものがあります。
■産業財産権
□ 特許権
□ 実用新案権
□ 意匠権
□ 商標権・トレードマーク・サービスマーク
■著作権
何となく、お分かりいただけると思います。
こうした知的財産権は企業にとっては心臓のようなものですよね。だって、折角お金と時間をかけて苦労して作り上げたモノを勝手に模倣されるリスクが知的財産権の侵害ですからね。
保険ショップの「屋号」にしたって、既に商標登録されていないかをちゃんと調べてやっていますか?ちなみに「保険市場」という屋号は商標登録されていますよ。
割と安易に考えがちの知的財産権ですが、「突然、訴状が届いて賠償請求が!」なんてこともありますので、十分意識して取り組む必要がありますよね。
また、こうした知的財産権に関する保険もあります。
「知的財産権訴訟費用保険」という商品で、知的財産権侵害リスクに絡んでの訴訟費用等を補償しようという保険です。
最近は、企業総合保険や個人情報漏えい保険に特約で付帯出来る商品も多いと思いますので、ご心配な企業様は保険会社に確認されることをお勧めいたします。
リスクがあれば保険があることをご記憶下さい!!