2019年01月17日 17時57分更新
あおり運転による追突事故の映像が連日報道された2017年頃から事故状況の証拠となるドライブレコーダーの重要性が認識され、売上が増加し2017年度は100万台の販売数を突破しました。
こうした中、保険会社のドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)を追加するとドラレコの貸与が受けられます。事故など大きな衝撃があった場合には、自動的に損害保険会社のコールセンターとのやり取りや事故時の映像が共有でき、GPS搭載で消防やレッカー対応までスムーズに対応してもらえるのがメリットです。
ドラレコに期待できる効果は次の通りです。
・事故やトラブルの際に当事者間で証言が異なることもありますが、ドラレコの映像があれ
ば事故状況の様子を推定でき、真実も解明しやすくなります。
・強い衝撃を感知すると、ドラレコの機器を通じて保険会社のコールセンターから直ぐに連
絡が入り、事故対応サポートがスムーズになります。
GPS機能がついているため、救急車や消防、レッカーなどへの連絡も保険会社の対応と
なり、早い対応が期待できます。
・ドラレコで記録されているデータを分析して運転の癖などを見える化したものが運転診
断レポートになります。急発進や急停車の回数などを無意識にしている場合もあるので、
指摘されることで改善に至るケースもあります。運転診断で運転の仕方が良くなれば事
故も少なくなると期待されています。
ドラレコ特約の場合、ドラレコを保険会社から月額650円~850円を支払って利用する形になりますが、事故の初期対応がスムーズですし初期の購入コストがかかりませんので、特約を付帯されることをお勧めします。
自動車の安全性向上に合わせて、こうしたドラレコ搭載で無謀運転抑制に繋がれば、益々事故は減りますね。先般、2018年1年間の交通事故死者数の発表がありましたが、2018年の交通事故者数は3694人と、統計が残る昭和23年以降で最少となりました。最多だった昭和45年の16765人と比べ、ほぼ5分の1まで減少しました。これまでの最小は昭和24年の3790人で、記録の更新は68年ぶりとなりました。昭和24年は戦後わずか4年で車の保有台数も多くはなかったわけですから、比較になりませんが、ドラレコの普及で無謀運転の抑制に繋がれば、もっと減少すると思います。
自動車の安全運転装置の向上とドライブレコーダー搭載、更には自動走行の時代を迎え、益々自動車事故による死亡者は減少し続け、自動車保険の存在も変化することは間違いありません。しかも、こうした変化は一挙に到来します。自動車保険に依存した保険代理店も変化をし始めないといけませんね。
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