2013年06月03日 10時47分更新
15回と回を重ねて検討が繰り広げられました金融庁保険審議会ワーキング・グループですが「報告書案」が出ましたね。
一度、整理してみましょうね。
保険代理店に直接降りかかる内容としては、大きく分けると次の3点となります。
Ⅰ.「保険募集の基本ルール」の創設
Ⅱ.「保険募集人を保険会社と並ぶ募集ルール遵守主体」として位置づけ
Ⅲ.「募集規定の適用範囲の明確化」
まずは、Ⅰ「保険募集の基本ルール」を詳しく見て行きましょう。
アンケート利用法などで対応
設計書等への記載などで対応
というものが骨子ですが、分かりますか?
簡単にまとめると、「乗合保険代理店は自社に都合がイイ、要するに手数料のイイ商品ばかりを提案している」というご批判を受けて、「お客様のお話しを良くお聴きして」「お客様のご意向を把握して」「お客様にはこの保険商品が最適だと思って提案する」という流れの根拠を明確にして、これをきちんとペーパー等を持ってご案内することを今後は「募集人の義務」とされ、そのやり方については「募集代理店に一任する」という結論になった訳です。
注意喚起のご案内文書等も文書だらけで分かり辛いので現在の3~5割の文字数を削減するという具体的指示も入っていますね。
要するに、保険会社に頼るのではなく『保険代理店が自主的に考えて対応しなさい』と下駄を投げられた訳です。
投げられた以上、則行動しないと、保険業法が変わりますので、「義務」を果たせない代理店は不必要と切り捨てられてしまいますね。
まあ当たり前のことですが、対応できる代理店は現在の何割あるでしょうかね。
このコラムを読んで分からないと言う保険代理店の皆さんが今直ぐやることは「M&A」で買い取ってくれる保険代理店を探すことだと思います。
「M&A」はお客様を守る為には必要な手法です!
真剣に考えてみる時代となりましたね。