2016年02月25日 18時53分更新
ドコモショップが今夏から保険販売をスタートさせますが、「auショップも保険!」というニュースが飛び込んで来ました!当然と言えば当然の流れですよね。ソフトバンクも携帯電話のユーザーに対してペット保険の販売を既にスタートさせました。ソフトバンクのCMで犬を使っていますので、ペット保険は分かり易い戦術ですが、ソフトバンクも保険やるぞーという意思表示には十分だったと思います。
今回のauショップにおける保険は、KDDI社が筆頭株主であるライフネット生命を『仲介』するという形態ですので、根っこから違います。ドコモショップのように保険販売をするのではなく、来店者にタブレットを通じて紹介するという流れで、そのまま加入される可能性も生じて来ます。何たってライフネット生命は、ネットで加入できるが売りですので、ここに誘導するだけでも価値はあると思います。なかなかライフネット生命の業績も良くなりませんので苦肉の策的な感じも拭いきれませんが、面白い展開で良いと思います。
生命保険『仲介』業務のため資格とか保険業穂とかのハードルも無く、従って一挙にauショップ2500店舗に拡大出来れば、それはそれで脅威にはなりますよね。
ドコモショップが今夏から保険販売を、ソフトバンクがペット保険販売を、そしてauショップが生命保険仲介をと、3キャリアとも保険参入で保険業界は活気づいて宜しいのではないでしょうか。
この背景には、携帯電話市場そのものの減退及び通信費の引き下げがあります。今、テレビ見ていると「楽天モバイル」等の格安携帯CMが氾濫しています。これではやっていけないですよね。
特に生命保険は一旦ご加入いただくと長期に渡ってお付き合いいただくことになりますので、携帯ショップでの保険販売は顧客の囲い込みには最適な商材であることに間違いはないと思います。しかも保険手数料の収益は非常に高いものがありますので、直接収益安定にも繋がる稀有な商材となります。
インフラをお持ちで、将来の収益に少しでも心配のある業種・業態の皆様、保険の取り扱いを真剣に考えてごらんになりませんか。洋服の青山が敷地内に焼肉店をオープンさせたり靴の修理業者を買収しシンクロ化を図ろうとされていますが、よっぽど保険を組み入れた方が良いと思いますね。
家電販売店も業績が伸び悩む中、新規事業を考えるのではあれば保険事業だと思います。
こうした異業種・異業態企業の保険参入がより業界を活性化させ、従来とは全く異なる保険販売チャネルが生まれる、そんな予感がしています。
保険ショップが出来て10年余り。
今後10年の次世代保険販売チャネルは何か、それは近々答えが出ると思います。
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